環境問題の深刻化 経済成長を阻害する恐れ

2017年01月14日(土)00時00分 公開
環境問題の深刻化 経済成長を阻害する恐れ

国家社会経済予測情報センター(NCIF)の報告書によると、大気汚染や工業地帯での廃棄物処理の不備による環境問題が経済成長を阻害するという。予測評価局のDang Duc Anh氏はVnExpress新聞に対し、「自然環境や人工環境が原因で現在から2020年まで、ベトナムの年間GDPは0.6%減少する。気候変動に対する意識を高め、環境保護を奨励し、企業が環境対策を取らない限り、持続可能な発展は夢物語で終わる。」と述べた。

環境保護という観点から見ると、2016年はベトナムにとって最悪の年だった。 昨年4月、台湾企業のフォルモサ社が未処理の産業廃棄物を海に廃棄し、ベトナム中部の海岸200キロ以上に渡り、海洋汚染の影響が及んだ。この海上環境災害は合計で5つの地域に深刻な被害をもたらした。

サイゴンやハノイのような大都市では大気汚染による被害も深刻化している。ベトナムの産業が依然として、天然資源の開拓や成長を牽引するローテク分野に依存しているのが原因だ。世界保健機関(WHO)の調査によると、大気汚染が原因で毎年44,000人もの人々が死亡している。 スモッグや細粒子状の物質のせいで呼吸器系の病に悩まされる人が後を絶たない。

 

Source: saigoneer.com

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