ベトナムの病気と予防方法

気候と気を付けたい病気

食べ物・水から感染する病気 虫が媒介する病気 その他の疾患
腸チフス マラリア B型肝炎
A型・E型肝炎 デング熱 ポリオ(メコンデルタ)
コレラ、赤痢 日本脳炎 狂犬病
食中毒 ペスト エイズ
寄生虫疾患 リーシュマニア症
フィラリア症

ベトナムは全体としては高温多雨で、南北に細長い国土のため、同じ時期でも地域によって気候は大きく異なります。特に冬(11~3月)は、北部では朝晩は上着を必要とするほど冷えますが、南部では日中30℃を超える日が続きます。
上下水道の不備などが目立ち、水質も良くありません。飲用には市販のミネラルウォーターをお勧めします。また氷は水道水で作られている場合もあるので、飲食店では前もって氷をいれないよう伝えておくことも重要です。
不衛生な屋台などでの食事や不完全な調理が原因となり、アメーバ赤痢やA型肝炎などにかかる場合もあります。ベトナム全土でコレラの発生が散発的に見られています。寄生虫による感染症もありますので生で魚介類を食べることは避け、十分加熱されたものを冷めないうちに食べるようにしましょう。
ベトナムでは、雨季をピークに、全土でデング熱が発生しています。
日本脳炎は、雨季をピークに発生しています。
マラリアは、ベトナムでは都市部、紅海デルタ、メコンデルタ、ベトナム中央の沿岸部を除いた全土に熱帯熱マラリアのリスクがあります。
飼い犬などの狂犬病ワクチン接種率が低く、毎年、狂犬病の患者の報告があります。また、鳥インフルエンザ(H5N1)の患者の発生が続いていますので、動物には手を出したり、近寄ったりしないようにしましょう。 メコン川流域やその他河川には寄生虫がいますので、川に入らないようにしましょう。

■べトナムでの病気の予防方法
ベトナムには様々な感染症や風土病がありますが、都市やりゾートで親光してしるだけならA型肝炎や赤痢、食中毒などの経口感染症が主ですので、食べ物や飲み物に注意し、体調を整えておくだけでかなり病気が予防できます。ただ、旅行に出かけると、どうしても疲れや飲み過ぎ、食べ過ぎで知らない間に抵抗力が落ちてしまいます。このような場合、病原体が入ると簡単に病気になってしまいます。なお、都市部やリゾート地を離れる場合にはマラリアなどの病気に感染する可能性がありますので注意が必要です。

そこで病気を予防する上で注意が必要な食べ物を紹介します。

(1)注意したい食べ物
◎生野菜: 市場や屋台で蝿がたかっているようなものは避けてください。赤痢、食中毒 の心配があります。また、各種の素麺に葉野菜をのせて食べますが、木の葉によく寄生虫がいます(肥料に人糞を使っているため)。
◎乳製品: ヨーグルト・アイスクリームなどの乳製品には細菌が発育しやすい成分が多 く入っており、衛生状態の悪い店のものは要注意です。運が悪ければ赤痢や食中毒菌に感染する恐れがあります。
◎生もの: 日本の食習慣をそのままに、刺身や寿司などを食べるのは、例えー流レス トランや高級ホテルであっても油断できません。新鮮に見えても食中毒菌や コレラに感染することがあります。また、川魚も生食だと寄生虫に感染することがあります。
◎生水・氷: 都市ではー応、水道の設備はありますがー般に硬水のため軟水になれた日本人は下痢を起こしやすく、また病原菌や肝炎ウイルスに汚染されやす いので生水は飲まないようにしましょう。地方では井戸水に頼っている所が多いので全く飲用には適していません。水が飲みたい時はミネラルウォーターかボイルドウォターにしましょう。現地ではベトナム茶を飲む習慣があります。また、氷は生水から作られることが多いのでなるべく取らないこと。ウイスキーなどとー緒でも消毒効果はありません。

(2)注意したいこと
◎水遊び: ベトナムの河川には、色々な寄生虫が存在しています。特に皮膚から侵入するメコン住血吸虫はメコン川流域に分布しています。感染すると肝機能障害などを起こし、重症になると死亡する事もある怖い寄生虫です。
◎蚊に注意: マラリアは、夜に活動するハマダラカ、デング熱は日中活動するネッタイシマカやヒトスジシマカ'こよって媒介されるので、蚊を防ぐことが重要な予防方法になります。これらの感染症の流行する地域に出掛ける際には、防虫スプレーや蚊取り線香の準備の他に、肌を露出しない服装をすることが重要な予防策となります。この他、蚊は様々な病原体を媒介する厄介な昆虫であることを忘れずに…。