安全の生活のために!犯罪防止の生活の知恵

防犯のための注意事項

(1)屋外窃盗

■ひったくり
当地で最も多い犯罪被害はひったくりによる窃盗です。通りを歩いていると後方からバイクに乗った(1人又は2人組の場合、グループの場合もあります。)賊が近づき、追越しざまにバッグ等をひったくり、猛スピードで逃走するといったものが典型的な例です。
犯人は何処からか必ずあなたの行動をずっと窺っています。常に周囲の状況に気を配り、隙を与えない行動に心がけることが大切です。
また,ひったくり防止として、バックをたすき掛けにする方がいますが、たすき掛けにすることによって、大怪我をするケースも発生していますので、お勧めしません。
一方,当地公安当局によれば、これらバイクひったくり犯行グループは麻薬中毒者であることが多く、ベトナム人がナイフで刺殺される事件も発生しており、邦人の方も抵抗して怪我するケースも増えています。
このため、不幸にもひったくり被害に遭った場合、身体に及ぶ二次被害を避けるためにも、抵抗せず、追いかけないようにしてください。

多発地域(別添ホーチミン市中心部略図参照
パスター通り,グェン・フエ通り,ドン・コイ通り,ハイ・バー・チュン通り,トン・ドック・タン通り,
チャン・フン・ダオ通り,レ・ライ通り,レ・タィン・トン通り,ベン・タィン・市場周辺等

■スリ
(ア) 混雑した市場・路上において,知らない間にバッグ等のチャックを開け財布等をすり盗るなどの犯行です。すり犯人も相当のテクニックを持っており,中には腕時計を外してすり盗るといった例もあります。「ウエスト・バッグに貴重品を入れているから大丈夫!」と安心するのではなく,更に,バッグを自分の視界内に入れていることも大事です。

(イ) 物売りの子供達が近寄ってきたらバッグを押さえてその場を離れるようにしましょう。1人に注意を向けているうち、他の子供からバッグを開けられ、財布等がすられていることがあります。子供は背が低くその行動を十分注視できないことを利用した犯行です。

(ウ) 歩行中突然目の前で自転車を倒したり,わざとぶつかってきたり,最近,多くなりつつあるものとして,路上を歩行中の男性に対してニューハーフが抱きつき,男性の陰部を握っている間,中東系らしき人物がホテルのロビー等で,日本円を見せて欲しいと話しかける等,他のことに注意を引きつけ,ポケットから財布をすり盗ったり,背後から金銭を抜き取ることもありますので,周囲をよく注意しましょう。

多発地域(別添ホーチミン市中心部略図参照
ホテルのロビー,ベンタイン市場付近,ドン・コイ通り,ハイ・バー・チュン通り,グエン・フエ通り等

■置き引き
ホテルのチェックイン等の手続き,レストランでトイレに立ったときや写真を撮ろうと席を外したとき,その他,空港で入国・出国手続きを行っている時など,貴重品の入っているカバン等をカウンター,テーブル,椅子の上あるいは床において目を離したすきにこれを盗みとるといったものです。絶対,肌身から離さない又は自分の視界内に入れておくなどの注意が必要です。

多発地域(別添ホーチミン市中心部略図参照
統一会堂付近,その他列車内での被害も報告されています。

被害に会わないための対策方法

外出するときは,現金・パスポート等の貴重品を持ち歩かないこと!!

被害を防ぐには,まず貴重品を持ち歩かないことです。 貴重品を持っていることを他人にわからせないようにすることが大切です。 特に,スマートフォン,ウエスト・ポーチセカンドバッグ,アタッシュケース等は,ひったくりやスリ犯人の絶好の的です(ウエストポーチごとひったくられ人もいます)。

貴重品を持ち歩く場合でも貴重品をまとめて持ち歩かないことが大切です。当館への被害報告では,旅券,航空券,トラベラーズ・チェックや現金などの全財産を一つのバッグに入れ,持ち歩いていて被害に遭ったケースが良く見受けられます。貴重品は,まとめて常時携行しているのが一番安全で便利だと考えがちですが,逆にこれが被害の傷口を大きくしています。
市内の移動だけならば少額の現金だけを持って出来るだけ手ぶらで歩き,パスポートを持ち歩く必要がある時は,他の貴重品とは別の盗まれにくいポケットや盗難防止用腹巻等に入れる等,分散して持つ工夫を必ずしましょう。

外出時は,タクシー等自動車での移動に心がけること。

徒歩での移動を減らすことで,屋外接到被害に遭う可能性が低減されます((4)イ タクシーの利用についてをご参照ください。)。

周りの人の動きに注意すること!(特に,ホテルやレストランの出入時)

理由もなく自分に近づいてくる者の動きには十分注意しましょう。自分は常に狙われているという意識を持つことが大切です。

人前で財布を開け閉めしたり,スマートフォン等を使用することは控えましょう。
買い物をしてお店を出た後は,一度後ろを振り向いて自分を注視するバイクがいないか確認しましょう。

絶対に自分の手荷物から目を離さないこと!

ホテルでのチェックイン等の時は,手荷物を必ず身体でガードするか,友人等に確実に監視を頼んでから手続きを行うようにしましょう。

公園や統一会堂前の広場ではベンチに座っても,気を抜かずに荷物は肌身から離さないでおきましょう。

見知らぬベトナム人が話しかけてきたら,特に注意して他の仲間の動きにも目を向けましょう。
<3 style="font-weight:bold; font-size:16px; color:#F00; margin-bottom:0px;"> (2)強盗
■強盗の手口
当館へ報告のあった典型的な手口は,ひったくりの延長線上にあるもので,肩に掛けているバッグを盗ろうとバイクで追い抜きざまにショルダー・バッグの紐をつかんで引っ張り,被害者を引きずって無理矢理バッグを奪い取るものです。
その他,タクシーで移動した際,降車時にペーパーナイフ様の物をちらつかせ,料金以上の現金を要求しようとする事案も発生しております。
また,親しくなったことを好機として近づき,睡眠薬が入った飲食物を提供し,疑いもなく口にし,命に別状はなかったものの昏睡に至り,その際現金等金目の物を強取されるという言わば「昏睡強盗」の事例も発生しています。

■恐喝の手口
恐喝の手口は,見知らぬ日本人旅行者などに英語で話しかけ,ある程度被害者を信用させてから金品を脅し取っている手口が多く,次の2つが代表的なものです。
(ア) 初めて会った旅行者などに英語で親しく話しかけ,親切心を装って通訳や案内などのサービスをしてやり,バイクで自分の家と称するところ(通常市中心部から離れた場所で,旅行者が不安になる場所)へ連れて行く。若干飲み食いさせた後,態度を豹変させ,飲食代や帰りの送り代と称して法外な料金を脅し取る手口。
(イ) バイクタクシーや,シクロに乗車した後,法外な料金のことでトラブルとなり,相手の仲間が加勢して被害者を取り囲み,現金を脅し取る手口。

被害に会わないための対策方法

見知らぬベトナム人に声を掛けられても,絶対についていかない。

初めて市内を観光するときは,多少金額が高くても,きちんとした旅行会社へ頼んで,信用できる通訳を頼むようにしましょう。

道を知らなくても表情に出さない。

初めて市内を観光するときは,多少金額が高くても,きちんとした旅行会社へ頼んで,信用できる通訳を頼むようにしましょう。

見知らぬベトナム人に声を掛けられても,絶対についていかない。

犯人は,何とか相手の弱みを見つけてお金を取ろうとします。
心細くても不安な表情は顔に出さないようにしましょう。

路上で地図を広げるのは,相手に言い寄られる口実になりまから,出来るだけ避けましょう。

買春は絶対にやらない。

この国は,ベトナム人でさえ買売春時は泥棒などの被害に遭います。買春が犯罪であることから,買春時に被害に遭っても警察に届けられないという弱みをついて盗んだり恐喝したりしてきますから気をつけましょう。

買春で警察に摘発されると,実名入りで新聞に報道されることがあります。

買春で警察に摘発されると,実名入りで新聞に報道されることがあります。ベトナムは買春が刑法で禁止され,違反すると罰金・懲役刑等直罰が下されます。法定手続が未熟なベトナムでは,買春をしているホテル等へ警察機関が乗り込んできて,斡旋業者から客まで全て検挙します。 検挙されるとパスポートを保管され,処分が決定されるまで出国できなくなるほか,事件が新聞に実名入りで掲載されることもあります。
買春時の盗難被害も発生しています。
オートバイに乗った女性(一部女装した男性もいる)から誘いを受け,ミニホテル等に行ったところ,シャワーを浴びている間に所持金品を窃取される。または,見知らぬベトナム男性と知り合い,誘われるままカラオケ屋へ行き,買春を持ちかけられ,ためらっているうちに服を脱がされ,財布入りのズボンを盗まれるといった被害もあります。

(3)侵入強盗

当地でも,空き巣(家人不在中に侵入し金品を窃取)、忍び込み(夜間家人就寝中に侵入し金品を窃取),居空き(昼間家人が居るにもかかわらず,同人に発見されないよう侵入し金品を窃取)などの侵入窃盗被害が発生しています。
これらの犯罪は,ほとんどの場合複数の犯人によって敢行され,手口が非常に大胆であり,凶器等を所持していることが多く,時には生命,身体にまで被害が及ぶことも考えられます。 また,ホテルやゲストハウスの客室に侵入し,金品を盗む事案の発生も見られます。
被害に会わないための対策方法

一般的に,独立家屋より集合住宅等のセキュリティーがしっかりした物件を選択するほうが無難です。
住居選択においては,侵入されにくいかどうかをよくチェックして下さい。

⇒窓に鉄格子は付いているか。
⇒扉,窓の錠はしっかりしているか。
⇒周囲の建物,工作物を伝って侵入できる場所はないか。
⇒侵入が容易と感じられる場所には2重,3重の錠を取り付ける。但し,火災,賊に押し入られた場合等に避難しなければならない場合もあるので,内側から開けやすい錠を利用することも考慮に入れる必要があります。

鍵の管理をしっかり行って下さい。

⇒新居に入る際は,錠を新しくしてもらうのがより安全です。
⇒使用人に鍵を渡すことはできる限り避けましょう。

夜間・外出時は,面倒でも施錠を確実に行って下さい。

センサー等を設置することも考えて下さい。

現金等の貴重品,鍵等を誰も居ない場所に置くこと(例えば,家人が2階に居るのに,1階に財布や鍵を無造作に置くこと)は避けて下さい。また,使用人の目に付くところに貴重品を置いておくこともやめましょう。

住居に侵入された場合に備え,身を守るための絶対に犯人に入られない部屋を1室(主寝室等)作っておきましょう。

⇒部屋のドアの錠を二重,三重にしましょう。

(4)シクロ・バイク卓志、タクシーでのトラブル

■シクロ・バイクタクシー
シクロは,当地でしか乗れないものとして,旅行者は話のタネにと乗車することが多いようですが,最もトラブルの多い乗り物です。
また,バイクタクシーも,街角に多数居て向こうから声をかけてくる等,安価で一見利用しやすそうですが,種々のトラブルがあります。

(ア) 乗車中又は乗降時の隙を狙われ,所持品をひったくられる。

(イ) シクロは値段交渉が必要であり,降りる際、交渉額以上に金を請求される。

(ウ) 人気の無い場所や,依頼した場所と違うところに連れて行かれ,恐喝される。

(エ) 「おもしろいレストランへ連れていく」等と誘い,「暴力バー・ぼったくりバー等」へ連れていき,店員らと共謀して法外な飲食代を請求される(ビール10本で500ドル前後)。支払を拒絶すると,5~6人の男に囲まれ,代金を脅しとられる。また,現金の持ち合わせがなく,被害者が2名以上の場合には,1人が店に監禁された上で,もう1人が市内のATMまで連れて行かれ,クレジットカード等により現金の引き出しを強要され,現金を脅し取られるという被害が発生しています。

(オ) 仲間数人と数台のシクロに分乗しても,すぐにバラバラにされ,見知らぬ所へ連れて行かれ,一人になったところで現金を奪い盗られるなどの被害が過去に発生しています。

■タクシーの利用について
また,日本人旅行者が夜間,ホーチミン市内でタクシーを呼び止め乗車し,行き先を告げ発車したところ,目的地とは違う地区の建物内の駐車場に連れて行かれ,待ちかまえていた10人程度の男達から,所持する現金やカメラ等の貴重品を奪われ,更にクレジットカード上限までの現金を脅し盗られるという事件が発生しています。

つきましては,このような被害に遭わないため,タクシーを利用する際は以下の事項に留意し,犯罪に巻き込まれないよう注意して下さい。

(ア) 市内でタクシーを利用する際は,一般タクシーを模倣した白タクを避けるため,大手のホテル玄関に待機するタクシーを利用しましょう。

(イ) ミニホテル等から出かける場合には,レセプションからタクシーを呼んで貰う方が無難です。特に,観光地等での呼び込みを行うタクシーや流しのタクシー利用の際には,大手のタクシー会社(Mai Linh Taxi, Mai Linh Deluxe Tai, VINATAXI, VINA SUN TAXI等)をできるだけ選ぶなど十分注意する必要があります。

(ウ) タクシー運転手の動向や進行方向には注意して下さい。目的方向と違う方向に走り出したら,停車を求め直ちに降りるようにしましょう。車内で話に夢中になったり,居眠りをしないようにしましょう。

(エ) 万一,このような被害に遭遇した場合には,相手が武器を所持している場合も考えられるので,身の安全を第一に考え対処して下さい。

(オ) 被害にあった場合には直ぐに当地公安へ被害届けを提出して下さい。
その際には,連れ込まれた場所の所在地や車両を特定するため,以下の情報を記録しておくと有用です。

①タクシー車両番号(フロントグラス右手に掲示)とタクシー会社名
②ナンバープレート番号

また,本資料の最後の巻末にある当館作成ぼったくりタクシー防止カードを利用することで,一定の抑止効果が期待できます。