2014年11月20日

もしも交通事故にあったら~対処法~

ベトナムはバイクに溢れ、お世辞にも交通事情が良いとは言えません。マナーも悪く信号無視なども頻発します。今回は事故に巻き込まれた時にどんなことが起こるか・必要かを考えていきます。

<例>

1 「ベトナムの中には平気で信号無視をする運転手もいます。ある会社の社員AさんとBさんは駐

在で来たばかり、少し田舎の工場へ出張に来ていました。夜中2人はお酒を飲み家に向かって歩

いていました。そこで信号無視をしたドライバーがBさんに突っ込みました。

Bさんは全身を打ち意識はありません。Aさんは対処方法が分からず唖然としていました。周りのベトナム人がタクシー会社に電話しタクシーが現場に到着。」

 

POINT 1

ベトナムでは事故や急患の対応に救急車は基本的に利用しません。なぜなら、救急車には救命の設

備が付いてないことや救命員が乗っていない(運転手のみ)。AEDも日本のように搭載されていません

 

2 「タクシーで病院まで搬送されます。この時に医療の知識を持った人は誰もいません。つまり、事故から病院到着までの15分間一切治療を受けず、素人の手によって搬送されます。

病院に到着後AさんはBさんの会社の人に連絡を取ろうとしましたが、名刺を持っておらず携帯も壊れてしまっています」

 

POINT 2

緊急連絡先を財布やカバンに入れておくこと。非常時に本人が意識不明の場合、治療の判断ができ

ません。アレルギー・持病も併記しておくと尚良い。

3 「たまたまその付近に住んでいる上司を知っていたことから、連絡が取れたがそこでも問題発生。医師とのコミュニケーションが難しい。Bさんの上司は英語は話せますが、医療用語は分かりません。」

 

POINT 3

病院で診察を受ける際には、怪我や病気の症状を正確に伝える必要があり、英語での医療用語の知識が求められます。対策として医師と患者をつなぐアシスタンス会社のサポートに入る。何かあればそこが連絡先、そして医師とのコミュニケーション手段になります。

 

※アシスタント会社とは

上記のような事故などに遭ってしまった際に、対応のサポートをしてくれる会社のことです。外国に住まわれている皆様は何かしらの海外保険に入られているかとは思いますが、保険会社の仕事はあくま医療費のサポートであってほとんどの場合事故対応は含まれておりません。

 

4 「ここで時間はかかりましたが、なんとか医療情報に詳しい日本語の話せる方を見つける。

状況を病院側に説明しやっとのことで救命処置をしてもらえることに。その際に、Bさんの上司は

Bさんのご家族に連絡をとったりBさんのパスポートを探したりと大慌て」

 

POINT 4

ここで大切なことは命の危機に瀕しているにも関わらず、無知なばかりに時間を浪費してしまっています。日本とベトナムの医療現場は異なります。これを理解していれば今何をするべきかが分かります。

 

5 「医者と日本人が話しているのを聞くとどうやらどこで治療するかでもめているようだ。医者がした検査の結果ここで治療するのがベストだと言っているのに対し、日本人は他の病院に移すべきだと言っている。」

 

POINT 5

ベトナム人の医者は自分の病院で治したがる場合があります。日本人は高額な医療費を払っ

てくれると考える医師もいるからです。なのでベトナム人医師に従うだけが最適とは限らない

です。もし、病院をうつされたとしても検査結果を公開しない場合もあります。なので、現地事情を理解した人を仲介に立てること、セカンドオピニオンもあると安心でしょう。

 

6 「なんとか病院も移動し手術も無事に成功。3か月の入院と診断された。そこでAさんはBさんの保険を確認した。Bさんはクレジットカード付帯の保険しか加入していなかったのだ。上限額は300万に対して入院費+手術費は600万円だったのでBさんは貯金を使い果たした。

それでもBさんは生き延びることが出来たが、用意のなさのおかげで死の淵をさまよい貯金を使い果たした。もし緊急連絡先を財布に入れていたらもっと早く処置ができたし、アシスタンス会社と契約していれば医者とコミュニケーションがとれ迅速に最適な治療が受けられた。

そもそもヘルメットを被っていればこんな大きな事故にはならなかったかもしれない。そう思いたくなければ、ベトナムは日本と違うということを受け入れ準備することをお勧めします。」

 

POINT 6 

日本と道路事情や生活環境が違う海外。不慣れな外国では事故や怪我、病気というもののリスクは決して低いとは言えないでしょう。

あなたが事故や病気にかかった際の準備をどれほどしていますか。国が変われば医療体制・対応の常識も変わります。たった1つの準備で助かった命もあるかもしれません。

皆様、今一度ご自身の緊急時の備えを見直してみてはいかがでしょうか。