2014年08月01日

ベトナムには日本人高校がない~高校の選択肢と費用

9月はベトナムでは新学期の季節ですね。親御さんは子供の進路をどうお考えでしょうか。日本人学校の場合、9月は年度始めではなく、日本と同じ2学期の開始です。日本人小中学校はホーチミン市、ハノイ共に各1校ありますが、高校はありません。(2013年8月28日時点)

日本人学校とは、「日本国内の小・中学校と同等の教育を行なう目的で設置されている全日制の学校で、文部科学大臣が認定した学校」のことを指します。日本人学校に通わせた場合には、中学卒業後の進路をどうするかという問題が必ずついて回ります。
駐在員として海外に赴任している人は、子どもが高校に進学する前に日本に帰任するか、業務上、それが難しい場合、家族だけ日本に返して単身赴任するという例が多いと思います。

日本にある公立高校の学費(初年度)の平均は約58万円です。内訳は入学金約6千円、年間授業料約12万円、諸費用約33万円、学外費用約13万円です。私立学校(初年度)の平均は約120万円です。入学金は約33万円、年間授業料は約32万円、諸費用は約45万円、学外費用約18万円です。私立の場合、入学時の寄付金は含まれていません。

一方で、ベトナムに移住して生活している日本人は、「子どもが高校に進学するから」といって、会社を退職する、もしくは経営している会社を整理して日本に帰ったりするという選択肢は取りにくいです。親がまだ健在で孫を引き取ってくれる場合は、子どもだけ日本に送り高校に入学させたり、日本の全寮制高校に進学させるという方法もあります。

某全寮制私立学校月3食75,00円×12か月=90万円です。この費用は寮での生活費だけなので、これに授業料などが加算されます。特に全寮制学校は私立に多いですから、全寮制は高額になってしまいますね。日本に比べて低い物価水準のベトナムで働いて、日本の全寮制高校の学費を払えるのは、よほど経済的に成功している人に限られます。

日本の私立高校が海外で運営している分校に通わせるというケースもあります。全世界で10校ほどと少ないですが、アジアではシンガポールに「早稲田渋谷シンガポール校」、バンコクに「如水館バンコク高等部」などがあります。早稲田渋谷シンガポール校の場合(初年度)、約280万円(入学金・授業料・施設費・生徒会費・教材)・約122万円(1年寮費)で計400万円かかります。(シンガポールドル1ドル82円計算)こちらも他と比べると、高額ですね。

ベトナムでお子さんを教育するということは、日本以上に見通しを持って決断していかなければならないでしょう。「どこの高校に行くか」という問いに小学校時代もしくはそれ以前から考えること必要かもしれません。どちらにしても、お子さんの実りある将来のために早いうちから考えることをオススメします。