2014年09月30日

VATの還付

Q .  VAT(付加価値税)の還付を受ける為の条件を教えてください。

A .   VATとは、基本的には日本の消費税に該当するようなもので、課税の対象となる物品やサービスに関するベトナム国内取引に対して課される税金でございます。ベトナム国内への輸入時は課税対象でありますが、ベトナム国外への輸出時は課税対象ではありません。

このVATにつきましては、一定の条件を満たした場合、還付申請を行うことが出来ます。

設立して時間が経っておらず安定した売上をあげられていない時期の場合や輸出取引を行っている企業様の場合等は仕入VAT(仮払VAT)が貯まっていく構造になりますので、VAT還付を検討されている企業様もいらっしゃることと存じます。このVAT還付条件を踏まえて、実際の資金繰りにも活用してみては如何でしょうか。

 

●還付を受ける為の条件
(以下①〜⑥のいずれか1つでも満たせば申請可能となります)

①控除方式を採用する場合で、連続する12ヶ月間で控除しきれない仕入VATがある場合
(12ヶ月間連続で控除しきれないVATが存在する必要はなく、連続する12ヶ月間トータルで控除しきれない仕入VATがあれば良い事となります)

申告月

売上VAT

仕入VAT

控除しきれない仕入VAT累計

 

××年5月

200

300

100

××年6月

300

220

20

××年7月

100

300

220

12ヶ月間計

2000

3200

1200←還付申請可能

 

※控除方式とはVAT納付額を

売上VAT-仕入VATで計算する方式でございます

②輸出企業で、原則として、1ヶ月間に3億VNDを超える控除しきれない仕入VATがある場合

③新設企業・開業準備企業で以下のいずれかの場合

 ・開業の準備に要する期間が1年を超える場合

  →年度毎に仕入VATの還付を申請できる

 ・控除できる仕入VATの金額が3億VNDを超えた場合


④ODAや人道支援等のプロジェクトに係り、ベトナムで物品、サービスを購入した仕入VATがある場合

⑤会社形態の変更、破産、会社の譲渡等を行った場合でまだ控除されていない仕入VATあるいは過払いのVATがある場合

⑥外国の管轄当局が発行したパスポートもしくは入国の書類を持つ外国人や海外に居住しているベトナム人がベトナムで購入し、海外へ持っていく場合のそのものにかかるVAT

等でございます

 

●注意点

VAT還付につきましては、申請額の全額が還付されるとは限らず、記入に不備のあるインボイスやその他還付の対象として認められないものとして列挙されている内容に該当した場合には

還付の対象から否認される可能性がございます。実務的には、これは厳格にチェックされると言えます。また、インボイス以外にも必要とされる書類もございますので、還付申請には、十分な準備をされて行う事をお勧め致します。

 

石川幸

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