2014年05月02日

タクシー料金、貨物輸送費は上昇の一途

乗客運賃、貨物輸送費はそれぞれ、ガソリン価格の高騰、政府の過績載車への取り締まりに伴い上昇している。

4月22日、1リットルあたり210ドン上昇したガソリン価格であるが、タクシー、乗客輸送サービス各社は運賃の値上げに関しては答えづらそうな雰囲気である。ホーチミン市タクシー協会会長、タ・ロン・ヒー氏は、ホーチミン市内の各タクシー会社は、今のところ運賃の値上げは考えていないと述べた。

しかし、2014年4月末までに市内第二大手タクシー会社、マイリンはタクシーの車種により1キロあたり200ドンから700ドンの範囲で値上げを行うと公表した。値上げ後は、ホーチミン市内におけるマイリン社のタクシー料金はおおよそ以下のようになる。

Kia Morningタイプ:15.000ドン/1km、Toyota Viosタイプ:16.300ドン/1km、Toyota InnovaJタイプ:17.000ドン/1km、Toyota Innova Gタイプ:18.200ドン/1km。

 

マイリン社のタクシー料金値上げは多くの利用者を不安にさせた。各社がマイリン社のように一斉に値上げをするのではないかと懸念されたが、現に全タクシー市場を見ると、値上げに踏み切ったのはマイリン社のみであった。ホーチミン市内最大手タクシー会社ビナサンの代表は、燃油費、人件費、保険料、道路保持料金等でタクシー業界ではだんだん運賃が上昇していくだろうと述べた。しかし、ビナサン社では、市場拡大、顧客獲得の為、運賃値上げの予定はない。2013年、ガソリン価格の高騰は11回に上ったが、ビナサン社ではタクシー料金の改定はほとんど行われなかった。

タクシー料金の値上げはほとんど見られなかったが、各地域での貨物輸送費の変動は激しい。特に、ダナン県、フーイェン県、ビントゥアン県等は過積載車に対する監査が積極的に展開された県であり、今回の輸送費の値上げは出発地点により10%~15%の間で上昇した。例えば、北部や北中部からホーチミン市まで輸送される貨物と、西部や中部高原、南中部等からホーチミン市まで輸送される貨物では、前者の輸送費の方が、上昇率が高くなる。

運送業者数社によると、過積載車の監査が強化され、多量の荷物を運ぶことができなくなったため、1便あたりの輸送量が減り、平均運賃が高くなったということである。

ホーチミン市貨物運送協会幹事長、タイ・バン・チュン氏は、ガソリン価格の高騰が貨物輸送費に影響したという訳ではなく、運賃が上がった主な理由は交通運送省の過績載車に対する監査強化にある、と述べている。

さらに協会は、過積載車を監査する事で輸送費が正常取引価格に戻るため、運送業界における競争を健全なものにできるだろうとの見方をしている。