2012年08月13日

やりたいことを地道に誠実に精一杯やっていく!

陶芸家

やりたいことを地道に誠実に精一杯やっていく!

ベトナムのTVや雑誌でも数多く取材を受けている富澤氏に独占インタビュー。

Q1.まず、経歴を教えていただけますか?

はい。実はわたし、陶芸一筋でやってきたタイプではないのです(笑)。大学を卒業して最初、東京にある小さな会計事務所に1年間勤務しました。というのも、将来自分で事業をやりたかったので数字について勉強しておきたいと思ったからです。そこでは何でもやりました。少人数だけにやることはたくさんあって、今思うと大変勉強になったと思います。雑用も含め(笑)

その後、「自分に合った仕事とはいったい何なのか?将来何を成し遂げたいのか」を問い続けながら九州、四国、関西と移り住み、フリーターとして様々な職業を経験しました。当時、本当に一文なしで出発しましたが、これが結構何とかなるもので。自分のちからで生きていける自信をつける旅でもありました。なかでも、一番性分にあっていたのは1人で道端でモノを売る露天商、いわゆる「的屋」でした。自分で行動を決め人との会話を楽しみながら出来る仕事は結果的にみて自分に向いていることを理解しました。

その後、海外で独立して出来そうな仕事として貿易業務に興味を持ち、2~3年勉強させてもらうつもりで働きまじめした。ところが、はじめて3ヶ月目に起きた阪神大震災によって家も仕事もきれいさっぱりなくなったのですね。それが私のターニングポイントになったのですが、もともと考えていた海外でお金もコネも何もない状態でゼロから自分に何が出来るのかこの機会に挑戦してみよう!と思い立ったのです。

 

Q2.では、なぜベトナムに来られたのですか?

きっかけは、たまたま手に取った本でベトナムが面白そう紹介されていて、「よし、行ってみよう」とそんな単純なものでした。その頃、大震災を経験したことで、やりたいことをすぐにやったほうがよい、と痛烈に感じていたのですぐに行こう、と。いざ、行ってみると私の場合は食べ物で衝撃を受けました。初めてバインセオを食べたとき、「ここだ、ここに住もう」と思いました。信じられないかもしれないですが、本当です(笑)

 

Q3.ベトナムではどんな仕事をされたのですか?

最初、たまたま知り合った社長さんからお菓子作りの工場を立ち上げるので手伝ってくれないか?と言われ、面白そうだからやってみよう!と。ゼロからの立ち上げだったので、いろいろと大変でしたが楽しかったですね。いつも、「それは楽しいのか、どうなのか?」という視点で物事をジャッチしていたと思います。

 その後、これは僕の人生のなかでも随分と影響を受けたことなのですが、大学の友人が企画したアジアを横断するバスツアーのガイドとして3ヶ月仕事をしました。もちろん何もしらずにガイドをするので色々と問題が起きて大変でしたが、色んな事を学んだ何事にも変えられない素晴らしい経験でした。陸路でネパール、インド、パキスタン、イラン、トルコ、ブルガリア、ルーマニ ア、ハンガリー、オーストリア、計9カ国を旅しました。国境がありそこを越えると違う国になるのですが、わたしは結局みんな一緒なんだとその旅で気付いたのです。つまり、ひとり一人が国を構成し、文化があって、ただ線で区切られているだけ、でもみんな同じ人間なのだ、と。朝起きて、ご飯を食べて、活動し、寝る。本当にみんな一緒なのですね。結局3回、その旅に参加しました。

 

Q4.現在の料理教室と陶芸教室を始めたのはどういう経緯ですか?

はい。バッチャン焼きに感銘を受けまして、自分で色々と何度も実際に通って、独学で勉強しました。土から自分の表現したいものを作り出せる、魔法のようなものですね。本当に楽しいですよ。また、そのアジアからヨーロッパまで横断する旅で、感じたことなのですが、やはり旅の楽しさは「その国を理解すること」だなあと。なので、食べ物を食べて、美味しいと思うのは普通ですが、その作り方などを知るともっと親近感が湧いて、理解が深まり楽しみの幅が広がると思ったのです。料理は当然ですが、陶器もどこの国でもあるし、これってもしかしたら、よいコンテンツだな、と。国を理解する上でそういう教室をやると面白いんじゃないかと思って始めました。

             

Q5.ベトナムで働く上での苦労はどのようなものがありましたか?

実は内の教室は、ベトナム人のお客様の方が圧倒的に多いのでスタッフもベトナム人の方をメインで採用しています。今はだいぶ落ち着きましたが、最初は業務を教えていよいよ一人前になってきたかな、と思うと辞めてしまう状態が続き本当に大変でした。また、お金の面でも何度か騙されたことがあります。でも、結局はこちら側の管理の問題で、しっかりとしないと駄目だなと、自分を守る技術はだいぶ高まったと思います。でも、ベトナムは悪いところばかりではなく、懐の広い国だなあと思っています。

 

Q6.今後の目標はありますか?

実は、いまから10年前に30年の壮大な計画(夢)を作りました。会社の名前にもなっているオーバーランドですが、私は各国々に教室を建てて、そこを繋ぐ旅を自分で企画してやりたいな、と思っています。それぞれの国の教室同士で先生同士や、人の交流をしたり、文化の理解を深めるセミナーをやったりしたいなと思っています。実際に自分で経験したこのオーバーランドの旅を純粋にもっと皆さんにも知ってもらいたい、と思っています。最近は仕事のことしか、考えていません。どうやったらもっと楽しくできるか?ここのポイントだけですね。あと、日本の良さを引き出すこと、小さなことからですが何かしらやっていきたいと思っています。色んな国に貢献できる国に日本はなれると思っています。なので、日本にも拠点を近々作りたいと考えています。

 

Q7.若者へメッセージをお願いします。

自分に嘘をつかずに、やりたいことを誠実に地道に精一杯やって欲しいですね。やりたくないことはやらない!それでいいと思います。何がやりたいか分からない人の方が多いと思いますが、その場合はとにかく動いてみることですね。立ち止まって家にいても何も始まりません。何か面白そうだなと素直な自分の心のセンサーに従って、とにかくまずはやってみることをおすすめします!また、逆にたくさんやりたい事がある人もいると思いますが、人間キャパシティーがあるので全部は出来ません。なので、出来ることから何でもまずは一つずつやっていったら良いと思います。その中で、あっこれだ!というものが出てくる。そして、それを社会で戦える技術のレベルまでもっていく。磨いて磨いて高めて。それもやはり楽しくないと続かないですよね。その点、ベトナム人の方は楽しむ能力が高いなあと思います。見習おうべき点だと思うのですが、あまりいつまでも同じことを引きづらないとか、些細なことでも楽しめる能力というのは大事な気がします。また、今の日本は元気がない、とか言われていますが、世界、日本を作るのは自分だと気付いて欲しいですね。小さなつぶですが、それの集合体が世界なので、ちょっとでも世の中に貢献出来れば良いなと思って行動していって欲しいと思います。

富澤 守(とみざわ まもる -44-)

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お名前 : 富澤 守(とみざわ まもる -44-)