ダナンの製鋼工場、環境汚染で移転決定 女社長が号泣
中部都市のダナンの行政は、汚染問題をめぐって現地の2つの製鋼工場の停止を指示するとともに移転を決定した。決定を知らされた女性社長は泣き崩れた。
当該の製鋼工場であるDana-ItalyとDana-Australiaは、どちらもHoa Vang地区Hoa Lienエリアに位置しており、地元住民と3回目の対話集会が2日午後に開催され、ダナン市人民委員会のHồ Kỳ Minh副委員長は、2工場の移転計画を発表した。
Minh副委員長は、2工場についてVân Dương第1村落と第2村落の操業に多くの反対があったとともに、景観や住民の生活に影響を与え、開発計画に適合しなかったと率直に認めた。
さらにDana-ItalyとDana-Australiaの2工場についてHoa Lien村で操業継続を認めないとし、市が約1年前に承認した周辺住民の移転補償計画の撤回も決めた。工場は、2日から運営の中止を要求されている。
製品の運搬、積み荷、入出荷やその他の庶務は認められる。ただし運搬や入出荷にあたっては、時間や運搬車両、作業者の人数をHoa Lien村人民委員会に報告する必要がある。
集会に出席して移転計画を知らされたDana-AustraliaのNguyễn Thị Xuân社長は泣き出した。同社は2007年に稼働したが、Dana-Italyとともに環境汚染を引き起こしているとして住民の反対運動を受け続けていた。
市は2社の経営陣と2工場の閉鎖について協議し、3月中に結論を出す予定だ。
ただ住民の移転計画が撤回されたことで、既に建物や豚舎を取り壊し、農業を取りやめた住民らは宙に浮いた状態になる。Hoa Lien村はこの問題について郡と市に報告し、市建設局は市指導部と協議する。
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