冷凍魚30トンから有害物質検出

2016年06月13日(月)00時00分 公開
冷凍魚30トンから有害物質検出

クアンチー省は地元の海鮮業者に有害物質を含んでいるだろうとされる冷凍魚およそ30トンを処分するよう要請した。これらは魚が大量死し始めた頃に"Tさん"という方により購入されたものだ。

保健省長官のTran Van Thanh氏によると検査官がTさんの店にある6種類の魚を調査したところ、そのうちの半分にも及ぶアジなどの3種類の魚から最大0.037フェノール/kgが計測されたそうだ。

この事件の 不可解な点は、アジは基本的に岸から15キロメートル程離れた位置の水深30m程に生息しているはずなのに、どのようにしてフェノールに汚染されたのかということだ。フェノール、また石炭酸は主にプラスチックと金属を合成する際に使用されるものである。これらは人間の中枢神経、肝臓、腎臓、そして心臓などに対し有害で、調律不全を脳卒中引き起こし、時には昏睡状態にまで陥ってしまったりもする。

今年の4月、工場の廃棄物によって死亡したとみられる100トン以上もの魚がハティン省、クアンビン省、クアンチー省、そしてフエ省などの地域で岸に漂着した。

そしてこれらの出来事の原因となったのではないかという疑惑をかけかけられているのがハティン省にある台湾企業の Formosa製鉄所だ。

Formosa製鉄所は海に直結する大きな下水パイプがあることは認めたのだが、下水処理は怠っていないと主張している。そしてこれらに対する公式な発表は近いうちに行われるとのことだ。

 

 

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