国民的百貨店の解体が始まる

2016年10月14日(金)00時00分 公開
国民的百貨店の解体が始まる


1880年に建てられたTAX商社(国営百貨店)はホーチミン市の美しいコロニアル建築の一つだ。サイゴン商業公社(SATRA)は40階建て6層の地下階から成るSatra Tax Plazaを建てるために、古い国営百貨店を建て直している。


ベトナムの小売りをけん引してきた国営百貨店

ホーチミン市役所の要求通り、保存されるべき歴史的な建築様式はそのまま引き継がれることになっており、再修理される形で今後も残るということだ。
グエンフエ通り、レロイ通り、パスツール通りといったホーチミン市の中心的な通りに面する国営百貨店はもともと、Grands Magasins Charner de Saigon と呼ばれていた。東アジアで最も活気あふれる商売の中心地として、名をはせていた。1975年にベトナムが解放されると、SATRAという商業公社に変わり、のちに国営百貨店と呼ばれるようになった。



10月12日の朝の写真

聖母教会、ベンタン市場、統一会堂とともに、ホーチミン市の歴史、文化、経済的なシンボルとして存在してきた。2014年9月25日から全営業が停止。多くのビジネスが他への移転を余儀なくされた。



国営百貨店は古い独特な建築様式を有している。営業が止まった後、着工が始まる前に一目見ておこうと、多くの市民が足を止めて写真を撮っていた。
130年以上発展の歩みをとどめてこなかったTAX国営百貨店。市民にとっては懐かしく、心に刻まれた親しみ深い建築といえる。今回の解体工事は、多くの市民や観光者にとって残念な報告となった。




Source: Cafeland.vn


 

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