屋台で売られているコーヒーの実態:経費はわずか1000ドン?!

2016年08月24日(水)00時00分 公開
屋台で売られているコーヒーの実態:経費はわずか1000ドン?!

ベトナムでは年間約17億杯のコーヒーが飲まれているという。

スターバックスなどのグローバル企業、街角の小さなカフェ、路上のコーヒー屋台などで飲まれるコーヒーをすべて合わせた数字と言われる。

コーヒー1㎏(純コーヒー豆)は12万~15万ドンである。基本的には、1杯3万ドン以上で売らなければ利益が出ないという。ところが、ちまたのコーヒー屋台などで見かけるほとんどのコーヒーが1杯1万~3万ドン前後。

元値1000ドン程度の安価な香料や化学薬品を使用してコーヒー‟風”に作っているからだ。それゆえ、不自然に風味や味が濃かったりする。良いコーヒーを日頃からたしなむ人は、その良し悪しを一発で判断できるほどだという。

屋台でたまに見かける5リットルのペットボトルコーヒーは、化学薬品や香料から作られているにもかかわらず15万ドンすることがある。屋台のコーヒーは、1杯にかかる(香料などの)経費は1000ドンで、1万~3万ドンの値段で売られる。つまり、彼らのもうけは経費の10~30倍になっているわけだ。

 

ベトナム人は「コーヒー風の飲み物」を飲んで金を稼いでいる。


ベトナムはコーヒー大国の1つとよく言われるが、‟本物のコーヒー豆を使用したコーヒー”で儲けているとは言いがたい。

本来、そのような「本物のコーヒー」は値段が高く(3万ドン以上)、人々は街角にあふれた「コーヒー風の飲み物」のほうに、どうしても流れやすい。

安い化学香料で作られた飲み物のせいで、コーヒー農家はコーヒー豆を満足に売ることができず、外国輸出に転じることをしばしば余技なくされてきた。

ところが、ベトナムから輸出されるコーヒー豆は1㎏あたり最高2ドル、最低1.5ドルという安値で取引されている。農家は十分な儲けを手にしているとは言いがたい。

コーヒー大国と言われるベトナム。

安価な化学香料が出回っているせいで、実はコーヒーで十分に儲けることができていないという内実を抱えているのだ。

何と悲しいことだろう。

Source: Vietnamnet.vn

[© poste-vn.com 2012-2024 All Rights Reserved.]
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


行きたいお店を見つける
Loading...
Loading...
Loading...
ホーム ニュース 生活情報 お店探し 掲示板