誰が勝ち取る??ベトナムの小売市場はまるで“ガトー”
ベトナムの小売り市場は各国がシェアを競う「ガトー」になっている。
ガトーとは、フランス語で「ケーキ」を意味する。昔、列強諸国が中国の領地という
“ガトー”を分け合っていたように、今ベトナムの小売市場は、
様々な大手小売り企業によってシェアの競争が起こっている。
つまり、一番大きなシェア(ガトー)を手にしようと、各企業がしのぎを削っているということだ。
日本、タイ、韓国はベトナムの小売市場でシェアを伸ばそうと
熾烈な競争を繰り広げてきた。スペインのZara(ファッションブランド)、
日本のMinisoが続々参入してきたかと思えば、
スウェーデンのH&M(ファッションブランド)も参入手続きを急いでおり、
小売り市場の競争は、ますます激しさを増していくだろう。
小売の分野で東南アジアをけん引できると、みている専門家もいる。
AEONモールBinh Tan(ホーチミン市)は、収入が期待値の18%を越えたと発表している。
日本の小売り最大手の一つAEONは、ベトナムでモール4店舗とスーパー54店舗を展開している。
スーパーの店舗数は中国の二倍で、海外展開している店舗の
なんと約3分の1がベトナムにある。この先数年間にわたり、16店舗展開していくという。
韓国のEマート(Emart)とロッテマート(Lotte Mart)もベトナムで一定のシェアを獲得しており、
タイの企業と競争している。高島屋と仏大手スーパーの
オーシャンスーパー(AuchanSuper)も徐々にシェアを広げている。
各企業は、ただ単にベトナムの市場がもつ購買力に魅了されているわけではない。
ベトナムで成功し、他の東南アジアへ参入していくための確かな基盤を構築しようとしているのだ。
もし、ベトナムの市場で成功したら、フィリピン、インドネシア、マレーシアといった
海外チャネルを獲得していくことができる。
ベトナムの小売市場は今が一番アツい。
人口、収入、中間層が伸びてくるにつれて、
高品質の商品や嗜好品、サービスに対する購買力もぐんぐん伸びていくだろう。
Source: Thanhnien.vn
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。