ホイアン、ケーブルカー建設計画を承認せず
ケーブルカーの建設により、ユネスコ世界遺産の地を荒らしてしまいかねないという懸念が今回の建設計画には当初よりあったそうだ。
ホイアン市人民委員会は民間企業により提出されたQuang Nam省と他の地区を結ぶケーブルカーの建設計画を承認しない方針を固めたという。
NVNグループの提案は古都として有名なホイアン市のThanh Ha地区から、Thu Bon川を越え、Quang Nam省のDuy Xuyen地区Duy Nghia村までを繋ぐケーブルカーを建設することであった。
NVNによると、ケーブルカーの全長は7kmであり、総工地は1㎢、建設費の総額は2.1兆ドン(約10億500万円)にのぼるという。
全長7kmにも及ぶケーブルカーは高さ65m〜80mの9つの巨大な柱によって支えられ、周辺には3つの駅と2つの駐車場を建設することになっていた。
発着駅から終着駅までの所要時間は21分ほどであり、1時間におよそ1300人から1600人ほどが乗車可能だと言われている。
一方で、ホイアン市人民委員会や専門家からは今回のケーブルカー建設計画は世界遺産となっている地域に多大な影響を与えるという懸念の声があがっている。
Nguyen Van Dungホイアン市長はTuoi Tre紙の取材に応じ、ケーブルカー建設計画を承認しなかったことを認めた。
Dung氏によればケーブルカー建設計画を承認しなかった主な要因のひとつに充分な建設用地を確保できないことがあるという。
「ケーブルカーを建設するためには広大な農地を取り壊し、地元住民を強制退去させないといけない。そのため、今回の計画を断る方針を直接Quang Nam省とNVNに伝える予定だ」とDung氏は述べた。
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