ベトナム、モバイル決済の試行開始か
<ベトナムはモバイル端末を使用し、モバイル決済を実施する見込みだ(写真提供:Shutterstock/Vietnam Stock Images)>
ベトナムではキャッシュレス決済の割合を高めるため、モバイル決済プログラムを試行する予定だ。16日(水)に開催された会議において、Nguyen Xuan Phuc首相は、電気通信会社1社は低価格の商品を購入する際に使用する支払いシステムの実装を行うと述べている。
「ベトナムでは汚職や公共の利便性を改善するために、迅速にキャッシュレス決済を実施する必要がある」
情報通信省のNguyen Manh Hung大臣は、通信インフラはコミュニケーションのためだけでなく、インダストリー4.0やIoTといったデジタル経済のためでもあると述べている。
同省では利用者が銀行送金やモバイル決済で商品を買うことを促すために電子マネープログラムを試行している。
同氏は、利用者はどこにいても電子取引が可能となるため、経済発展が見込まれると述べている。
Nguyen Xuan Phuc首相の報告では、昨年9月、ベトナム最大の携帯キャリアであるVNPTとMobiFoneに対し、電子決済サービスへ参入を要請したという。
2017年、ベトナムの人口のたったの40%しか銀行口座を所有していないのにも関わらず、インターネットへの接続率はほぼ100%であった。
昨年7月、世界銀行はベトナムはキャッシュレス決済の割合が4.9%と同地域で最も低かったと発表している。
政府はこれまでにキャッシュレス決済への移行を試みてきた。今月始めに採択された決議では、年末まで都市部における家計費の支払いにおいてキャッシュレス取引が可能となり、モバイル決済とカードでの決済を優先して行われるようになる。
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