ベトナム最大の祝日、テトとは

2019年01月28日(月)00時00分 公開
ベトナム最大の祝日、テトとは

<ほとんどのベトナム人にとって、実際にはテト(旧正月)は「オンコン・オンタオの日(かまどの神様の日)」である旧暦12月23日から始まる(写真提供:vnexpress.net)>

 

旧正月(テト)はベトナム最大の伝統的な祝日であり、ベトナム国民は年に一度、神聖なこの祝日を祝福する。

 

テトは家族や親戚が全員集まり、先祖の祭壇の前でお祈りをする日である。テトのお祝いのために家に帰宅することは帰郷の旅とされている。


ほとんどのベトナム人にとって、実際のテトは「オンコン・オンタオの日(かまどの神様の日)」である旧暦12月23日から始まる。今回の旧暦12月23日は新暦2019年1月28日にあたる。


かまどの神様は2人の男性と1人の女性の魂だと信じられており、家内安全や商売繁盛、家族の繁栄をもたらすとされている。


伝説によると、毎年旧暦12月23日に、かまど神は家庭の活動を天国の神様に報告するために鯉に乗って天国へ向かうと言われている。


神々が魚に乗って旅をするということから、幸福を祈る行為として湖や川に生きた鯉を放すという伝統がある。


また、その日は旅行中の神々のために、帽子やドレス、靴、冥銭を燃やす。


かまどの神が天国へ向かった後、家庭では新年を新鮮な気持ちで始めるために、家を綺麗に整理し飾り付けを行う。


忘年会は旧暦12月の最終日に行われる。先祖へのお供え物は豊かさや繁盛を願う5つの果物を用意することが不可欠だ。


祝日の前後7日間は地域によって習慣が異なる。

 

北部では先祖に対し、バナナやグレープフルーツ、オレンジまたはみかん、柿、キンカンをお供えするのに対し、南部ではココナッツ、パパイヤ、カスタードアップル、グリーンマンゴー、小枝をお供えする。


北部地域ではそれぞれの家庭でフォークアートや書道、桃の花、キンカンの木がとても人気であるのに対し、南部地域ではアプリコットの花が普及している。これらは繁栄や幸運、幸福を意味している。


また、新年を気持ちよく迎えるために、全ての借金や争いを片付けることも習慣だ。


元旦の前夜は、それぞれの家庭で人間と精霊が出会うための儀式が行われ、神様や先祖を迎え入れる。


祭壇の前に螺旋状のお香を焚き、蝋燭に火をつけ、家族は手を握りしめ、深い敬意を持ってお祈りをする。


信仰では、神様は地球を見守るために、新しい役人を任命するとされている。そのため、ベトナムでは新たな平和と幸福を願い、古い精霊を送り出し、新しい精霊を迎え入れるために、お供え物のトレイを用意しなければならない。

 

出典:VOVニュース

 

 

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