ベトナム地下鉄プロジェクト、予算超過35億ドルに
<稼働していない地下鉄の様子>
3月に発表された運輸省の報告によると、ホーチミンのベンタイン(Ben Thanh)ースイティエン(Suoi Tien)間の地下鉄1号線の予算超過が13億ドル(約1400億円)と最も大きいという。
ベンタイン(Ben Thanh)ーTham Luong間の地下鉄2号線の予算超過は2番目に多く、9億3200万ドル(約1000億円)だ。
ニョン(Nhon)とハノイ駅を結ぶメトロ線は3番目に予算超過額が大きく、6億600万ドル(約700億円)超過しているという。
大幅な予算超過は経験が不足していたコンサルタントの責任だと運輸省は非難している。
海外の請負業者への支払いが遅れていたことから地下鉄プロジェクトは既に期間が伸びていたと同省は続けた。
また4億2700万ドル(約500億円)を越えるプロジェクトでは国会承認を得る必要があり承認プロセスに多く時間を割いた事も費用増加の原因だと同省は続けた。
2011年から建設を開始しているカットリン(Cat Linh)ーハドン(Ha Dong)間の都市鉄道は4月に運行開始を予定していたが、未だに商用運転を開始していない。
ハノイ都市鉄道管理委員会によると、プロジェクトの残り1%が未完了で、中国の請負業者が最終検査に必要な書類を提出しなかったという。
ニョン(Nhon)ーハノイ区間は半分完成している状態だが、地下鉄部分に関しては4%ほどしか完成していないと同委員会は続けた。
2012年に着工をしたホーチミンのベンタイン(Ben Thanh)ースイティエン(Suoi Tien)間の路線も、日本の請負業者である三井住友商事への支払いで財政的な問題を抱えている。
関係者によると、2020年の地下鉄プロジェクト完成は難しいという。
出典:VN EXPRESS
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