ベトナム、アフリカ豚コレラのワクチン開発成功か

2019年07月03日(水)00時00分 公開
ベトナム、アフリカ豚コレラのワクチン開発成功か

<ハノイ、屋外牧場の豚の様子(写真提供:Photo by Reuters/Kham.)>


ベトナムで行われているアフリカ豚コレラのワクチンの実験で、ワクチンを注射した豚が発症している豚と一緒にいても感染しないという肯定的な結果を示した


ベトナム国家農業大学(VNUA)は今年3月下旬にワクチンの研究を開始した。 これまで、同大学は4種類のワクチンを開発し、そのうち1種は14頭の豚のうち13頭が良好な結果を示しているとPham Thi Lan学長は2日の会議で述べた。


ワクチンは4月下旬に小型実験室に配備された。2回のワクチン接種のうち1回目の後、感染して死亡したのは選定された14頭のうち1頭のみだったという。


試験結果は、ワクチンが非常に効果的で安全であることを示している。 しかし研究と実験の期間が短いため、より多くのテストが必要だと同学長は述べた。

 

より広範囲に試験を繰り返し、ワクチンの処方と質を最適化すべきだと同学長は話す。より多くの研究を重ね、より良いワクチン品種を開発すべきだと続けた。


同学長は農業・農村開発省に対し、ワクチンの市場への供給を早めるために研究資金をすぐに提供することを提案した。


Nguyen Xuan Cuong農業大臣は会議で、同省は大学とのワクチン共同開発に向けて専門機関に指示を出すと述べた。


アフリカ豚コレラの最初の感染は今年2月上旬に確認され、5月上旬に南部で感染が確認されるまでに北部と中央部の地域で急速に拡大した。
現在、ベトナム63の都市と州のうち60で感染が確認されている。これまで国全体の10%にあたる290万頭以上の豚が殺処分され、経済損失額は1億5477万ドル(約166億円)にものぼっている。


アフリカ豚コレラウイルスは血液や唾液、涙、鼻水、尿、糞便、および動物の生殖管の分泌物から排出されるという。食料農業機関によると豚や豚肉だけでなく残飯や寝具など豚が接触した無機物などの様々な感染源からも感染の危険性はあるという。


国際獣疫事務局(OIE)が6月20日に公開した最新のデータによると、ベルギー、ハンガリー、ラトビア、モルドバ、ポーランド、ルーマニア、ロシア、ウクライナ、中国、香港、北朝鮮、ベトナム、南アフリカの13の国と地域で同病気が新たに発生しているという。


アフリカ豚コレラは感染の仕組みがほとんど解明されていないため、世界中でワクチンの開発が進んでいないという。アフリカ豚コレラは治療方法が無い一方で、人体に影響が無い。現在、アメリカ、ヨーロッパ、中国でワクチン研究が進められている。


効果的なワクチンが出来るまでの解決策は感染源の豚を全て殺処分すること以外、見出されていない。

出典:VNEXPRESS

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