ホーチミン交通局、渋滞緩和へ都市部の通行料導入を提案

2019年07月17日(水)00時00分 公開
ホーチミン交通局、渋滞緩和へ都市部の通行料導入を提案

<ホーチミンの渋滞の様子(写真提供:Tuoi Tre)>


ホーチミン交通局は、交通渋滞緩和に向けて都心部で通行料を徴収する計画を提案した。実施されれば徴収額はおよそ1100万ドル(約11億9000万円)にのぼり、公共交通サービスの利用促進、公害改善、市の予算確保に利用されるという。


交通局は、現在から2021年までの間に渋滞地周辺34箇所に電子料金所を設置するためにかかる費用1080万ドル(約11億7000万円)の承認をホーチミン人民委員会に求めている。


これまで、サイゴン川トンネル管理センターが同計画を担当するべだと議論されてきた。

 

同計画は、市内中心部の渋滞緩和、公共交通機関の利用促進、公害の軽減、道路の維持管理や公共交通サービス開発のための州予算への追加収入などを目的としているという。


料金は1区、3区、および5区と10区に隣接する地域のキャッシュレス料金徴収システムを通じて徴収されるという。


電子通行料は、Nhieu Loc-Thi Nghe運河沿いのHoang Sa通り付近の渋滞地帯に設立される見込みだ。具体的にはCach Mang Thang Tam通りと3 Thang 2通りに合流するNguyen Phuc Nguyen通りの交差点、 Le Hong Phong通り、Ly Thai To通り、Nguyen Van Cu通り、Vo Van Kiet通り、Ton Duc Thang 通りだ。


<地図上で赤枠が渋滞エリア(Tat Dat / Tuoi Treより)>


料金徴収システムを運営するためにセンターが設立される見込みだ。


ホーチミン人民委員会は、2009年、ホーチミンに拠点を置くInnovative Technology Development Corporation社に渋滞改善案作成を認可した。


最近の提案によれば、該当エリアに入る車、トラック、そして長距離バスの料金は1.7〜2.6ドル(約180円〜280円)になるという。 該当エリアを避けて通行した場合は免除となる。


同計画に対する世論の意見は割れているため、実行には踏み切れていない。


The New York Times紙によると、渋滞回避のための通行料金設定はシンガポール、ロンドン、ストックホルムで長年適用されてきたという。


同紙は、「各都市で多くの通勤者、市民、企業のリーダーから懐疑的な意見と怒りの声が上がる中、計画は実行された」と述べた。


「しかし、通行料金設定は後に交通渋滞、大気汚染を減らすのに効果的であることが証明された」と続けられている。
 

出典:tuoitrenews

 

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