経済成長の反面、郊外で農村地域でがん発症率上昇

2019年07月30日(火)00時00分 公開
経済成長の反面、郊外で農村地域でがん発症率上昇

ベトナムの農村地域では経済成長が続き、発展している一方で、環境問題がなかなか改善されてない。

 

VietnamNetは、外国企業による事業がベトナムで行われるにつれ、地域住民は公害による危険性にさらされていると警告した。

 

経済成長による被害を如実に受けている地域としてハノイにあるTrat Cauという村が挙げられる。

 

Trat Cau伝統村協会のNguyen Quang Tha会長は、毛布やシーツ、枕生産業への対外投資が指数関数的に増加していると取材に語った。現在、同村内では30社が事業を運営している。

 

「Trat Cau村自体が毎日稼働を続けている巨大工場のようなものだ」同氏と語った。

 

そのため、工場火災や騒音、空気汚染などが懸念されており、毎年数件の公害発生が報告されているという。

 

Nguyen Quang Tha会長は、村の大部分が工場として使われている、農業スペースは1200平方メートルしかなく、1種類の作物しか作ることができないと語った。

 

天然資源環境省下の国立水資源計画研究センターは37の村を「cancer villages」または生活環境が健康におけるリスクを高める地域としてリスト化した。


リストにはバクニン省Man Xa村などが含まれているという。

 

2015年、同地域では10人が癌関連の病気で死亡している。

 

2017年には、癌関連による死亡者は13人に増え、2018年には15人に増えたと報じられている。

 

同村には清涼飲料用の缶や廃棄物のリサイクルを行っているアルミ加工工場があり、空気汚染が深刻化している。

 

地域住民は呼吸器疾患と心不全に苦しむ人が多いという。

 

環境研究者であるNghiem Xuan Xo氏は、1日当たり20トン以上の石炭を排出する現在のアルミニウム加工機械をより環境に優しいものと交換することを計画しているという。

 

CNBCの報道によると、国際的な玩具メーカーのハズブロやAppleは生産拠点をベトナムに移すことを検討しているという。

 

経済的成長は前向きである一方、Trat Cau村やMan Xa村などの状況は悪化の一途を辿っているため、環境基準の厳格化が求められている。
 

 

出典:Saigoneer

 

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