ベトナム中部でデング熱流行か
<病院に多くの人が入院している様子>
ベトナム中部の高地でデング熱に感染していたが患者2名が死亡した。
Dak Lak省でデング熱に感染した36歳の女性は、8月初旬にデング熱に感染してから入院しており、数日前に退院したという。女性は 症状がでた当初はあまり深刻に捉えていなかったと話す。 しかし、「医師からは、入院が少し遅れていたら、命に関わる状況だったと伝えられた」と続けた。
Dak Lak省のKhanh Xuan区では数十世帯でデング熱感染者が出ているという。Dak Lak予防医学センターの統計によると、8月6日時点で9391件のデング熱感染が確認されており、うち3643件がBuon Ma Thuot、1045件が Krong Nang区、1095件がBuon Don区だったという。
Central Highland総合病院は、感染症科が週末に感染者で溢れかえっていると報告した。 増加を続ける感染者に対して、ベッドと治療の場所が不足しおり、結果として、他医科や廊下にベッドを置かなければならない状況だという。 他医科の医師や看護師も、検査、採血、治療の支援依頼を受けているという。
「入院患者数は今年急激に増加した。病院職員は通常の業務時間外でも業務にあたらなくてはいけない」とNguyen Dai Phong院長は語った。
Dak Nong医局は、最初の6か月で全71の自治体のうち68の自治体で、合計2681件のデング熱症例を確認したと報告している。
Dak Lak予防医学センターのPham Van Lao所長は「当面の解決策は、省内の蚊の幼虫を駆除するために水たまりを無くすことだ」と述べた。
ベトナムではネッタイシマカやアカイエカ、ハマダラカなどがデング熱を媒介させる可能性がある。 ネッタイシマカは、わずか20日間の寿命にもかかわらず、500個の卵を産むため、最も危険とされている。
「ネッタイシマカはきれいな水や屋内環境を好み、臭いのある衣服に惹かれて攻撃する習性がある」とLao所長は続けた。
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