Grab、共同キッチンサービスを開始
<ホーチミン市、トゥドゥック区にあるGrabキッチン(写真提供:Photo by VnExpress/Vien Thong.)>
8日、Grabはデリバリーの需要増加に対応するために、ホーチミンに共同キッチンを開設した。
共同キッチンはトゥドゥック区に開設され、飲食店12店がデリバリーで注文を受けた料理を作るという。
共同キッチンの利用料は無料だが、キッチンの利用店舗は光熱費と注文毎のコミッションを支払う必要があるという。
共同キッチンはインドネシアに続き、2箇所目になるという。Grab ベトナム最高責任者のJerry Lim氏は、ベトナムに共同キッチンは大きな需要があると語った。
デリバリーで注文をしたいが、レストランが遠くて注文できていない若い学生や労働者がトゥドゥック区に多く分布していることが場所選定の理由だという。
Jerry Lim氏は、今年中にホーチミン市内で新たに共同キッチンをオープンし、来年にはハノイとダナンにも拡大すると付け足した。
共同キッチンは、調理のみに集中することができ、店舗オープンのために場所を探すことや借りる手間がなくなるため中国、日本、インドなどのアジア諸国で話題になっている。
今年1月〜6月までの1日あたりのGrabフードの注文数は平均30万件にものぼり、これまでの4倍に急増しているという。
現在、Grabフードのベトナムでの競合は、Foodyの運営するNowやGo-Vietの運営するGoFood、韓国系のBaeminである。
シンガポール政府の所有する投資会社テマセク・ホールディングスとアメリカ・ボストンを本拠とするコンサルティング会社ベイン・アンド・カンパニーによると、今年のベトナムの配車サービス・デリバリー市場の規模は10億ドル(約1000億円)にも達し、2025年には40億ドル(約4000億円)になると予想されている。
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