ベトナム中部の沿岸: 安全値回復するも

2016年08月24日(水)00時00分 公開
ベトナム中部の沿岸: 安全値回復するも

月曜日の記者会見で、ベトナム政府によって発表された新たな研究報告によると、今年の夏に台湾のフォルモサ社の化学物質流出で影響を受けたとみられるベトナム中部の沿岸海域は、現在水泳や養殖を行えるほど安全になったという。

しかし、「付近の海域で魚を釣って食べることは安全であるのか」という一番重要な質問に答えることはできなかった。ハノイ国立大学の教師Mai Trong Nhuan氏によって行われた研究では、ハティン、クアンビン、クアンチ、トゥアティエン、フエ省の海岸に沿って海水の状態が調べられた。

該当海域の海水の安全値は回復し始めていることが示されたと報告書には発表された。海の水と海底の堆積物を含む海洋生物は養殖、漁業、観光活動と、いずれも安全基準の範囲内になっていた。また、サンゴ礁も回復し、食用の魚介類の中で見つかった化学物質の残留物のレベルも落ちていた。

こうした明るいニュースもある一方で、地元の漁師を不安にさせる報告も含まれていた。フェノールのような汚染物質の濃度が高いままであるからだ。今回の海洋汚染の調査のために政府から声がかかったドイツ沿岸海洋調査局のFriedhelm Schroeder氏は、「漁師はまだ仕事を再開するべきではない。」と警告した。

ハノイ大学自然科学科の教師Tran Nghi氏は、「この研究は、まだ第一段階が終了したところだ。海が完全に回復し、魚の安全性が向上したとことを示す第二段階の結果待ちだ。」という。41000人の漁師を含む推定20万人がその結果に影響される。

http://saigoneer.com/

[© poste-vn.com 2012-2024 All Rights Reserved.]
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


行きたいお店を見つける
Loading...
Loading...
Loading...
ホーム ニュース 生活情報 お店探し 掲示板