ダナンの慈善団体、「命をつなぐ」活動を行う
ダナンの「ダナンの命をつなぐ」という慈善団体は無料で食事を配布する活動を7年間続けている。
<ダナンでTonyさんは無料で食事を配布している(Tuoi Treニュース)>
ダナンを拠点に活動する慈善団体は貧しい生活を送る人々に対して温かいご飯と日用品を提供する活動を7年以上にわたり継続している。
この「ダナンの命をつなぐ」団体には学生や労働者、退職者などを含む40人近くのメンバーが集まっている。
メンバーは全員、毎日勉強や仕事にいそしんでいるが、積極的に人助けを行っているのだ。
日曜日の午前11時、Lien Chieu区はこの時間を「大切な時間だ」という。というのも、慈善団体が「ダナンの命をつなぐ」という活動を毎週日曜日に行っているのだ。その際、女性は無料で食事を食べることができる。
慈善団体のメンバーのベトナム人と外国人の女性2人が貧しい人々に対して昼食を支給する際に温かい言葉をかけている。
慈善活動を行う団体メンバーは活動の際、他社に対して気配りをし、丁寧な対応をしている。この誠実な対応がこの団体の魅力なのだ。
メンバーの1人の女性が貧しい女性たちのもとへ食事を支給しに行く際には、次回の支給日程も合わせて知らせている。その際にはおしゃべりやジョークも交えてその場を和ませている。
72歳の外国人のTonyさんはベトナム語が堪能ではないが、愛着を持って活動に取り組んでいる。
Tonyさんは「ダナンの命をつなぐ」活動にはじめはスポンサーとして関わって、その後メンバーに加わった。団体に関わっていくうちにメンバーの心の寛容さに魅了されたという。
この団体の慈善活動は毎週日曜日に行われている。その際、地方病院の患者にも合計900食のお粥を支給している。
<Facebookに投稿された病院でお粥を配布後に記念撮影をする様子>
設立者であるHo Thi Thu Huong氏は「提供する食事の量はどんなに多くても決してクオリティーを下げない」と提供する食事の質を維持しようと努めている。
メンバーの1人である36歳の女性は「幼少期以来ずっと生活が貧しい人々と関わり、揺らぎない信頼関係を築いている」
Huong氏は生活が貧しい人々に対してクッキーなどの食べ物を支給したときのことを思い出したという。
Huong氏は貧しい人々を助けたいという想いを抱く人は他にもいると考え、2011年に慈善活動の設立に乗り出したのだ。
活動開始当初は、メンバーは夜間に街を歩いて回り、貧しい人々に夕食を配布していたという。
その後、メンバーの人数が増え、組織が多くなったため、毎週日曜日特定の場所で食事を作り、貧しい人々に無料配布するというやり方に変更した。
団体メンバーが増え組織が大きくなった時、慈善団体は毎日曜日に料理した食事を無料で配布する方向に切り替えました。
しかし、団体には毎週食事を提供するには金銭的な余裕はあまりなかったため、資金調達をする必要があった。そこで団体は地元の学校やオフィスに文房具や寄付された古着を販売することで資金繰りをしたのだ。
しかし、資金調達は簡単にはいかなかったという。
ある日、Huong氏が工業団地で古着を販売していると、管理職員に商品をすべて没収されたそうだ。
他にも、Huong氏と他のメンバーはにわか雨が降った際には販売する商品を雨がかからないところに急いで移動せるなど、お金を集めるのには苦労の連続だった。それでもHuong氏は「楽しかった」と話す。
<Facebookに投稿された、ダナンで老人と記念撮影した様子>
Huong氏は自分の飲食店の売上金の一部も団体活動の費用に充てているという。
900食のお粥を提供する際には、早朝に炊事できる場所を見つけてお粥を作り、各病院の朝食時間前に届ける必要がある。
同団体は他にも農村部で暮らす恵まれない子供や一人暮らしの年配者に対しても支援活動を行っている。同団体の慈善活動には共感する人が多く、スポンサーも多いという。
関連記事
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。