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元軍大尉が率いる麻薬密売組織、リーダーに死刑判決
＜写真：24h.com.vn＞
元軍大尉であるレ・ミン・チー被告（34）は、97kgの各種麻薬を購入し、添加剤を混ぜて227kgに増量した上で販売して約360億ドン（約2億1096万円）の利益を得ていた。
第7軍事地域の軍事裁判所は、チー被告に違法薬物取引の罪で死刑判決を言い渡すとともに、違法薬物製造に使用する前駆物質の所持および取引で終身刑を科した。
判決によると、チー被告は死刑を執行されることとなり、加えて4億ドン（約234万4000円）の罰金が科されている。
この事件に関連して、ホーチミン市在住のタイ・カム・タム被告（33）も同じく違法薬物取引の罪で死刑判決を受けた。
他の共犯者14人もそれぞれ違法薬物取引および所持の罪で、3年の懲役から死刑までの判決を受けている。
事件の記録によると、2017年以降、共同事業の失敗から負債を抱えたチー被告は、借金返済や生活費のために麻薬取引を行うことを決意した。
社会的なつながりを通じ、ベトナム国籍を持つフランス在住の「ボー」と「ケニー」という人物と接触し、MDMAやケタミンを含む麻薬を購入し、ベトナム国内に密輸して販売することを計画したという。
2021年10月から2023年4月にかけて、チー被告はボーとケニーから総額296億ドン（約1億7345万6000円）で97kgの麻薬を購入した。
麻薬がベトナムに密輸された後、チー被告はタム被告に麻薬を受け取らせ、事前に借りていた住居に隠すように指示を行った。
当初、チー被告はタム被告にカプセルに詰めた麻薬を販売するように命じていたが、後に利益を増やすために麻薬に添加剤を混ぜ、エクスタシーやハッピーウォーターと呼ばれる液体状の麻薬を製造した。
さらに、チー被告はフーイエン省出身のトゥ・ナム・アン被告（26）を雇い、麻薬の調合を試みたが、製品の品質が基準に達しなかったため、2022年8月にこの契約を打ち切った。
事件の調査により、97kgの麻薬に57.3％の添加剤が混合され、最終的に227kgに増量されて市場に出回り、約360億ドン（約2億1096万円）の利益が得られたことが明らかになった。
ハッピーウォーターに関しては、麻薬を10％、果物の粉末を90％混ぜ合わせ、包装して販売していたとされる。
2023年4月20日昼、タム被告が共犯者に麻薬を取引させている最中に、ホーチミン市警察の捜査チームによって摘発され、チー被告の麻薬密売組織が発覚した。
1年以上の捜査を経て、チー被告と共犯者は軍事法廷での審理を受け、今回の判決が下された。現在、チー被告および共犯者は、刑の軽減を求めて控訴している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
