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ダラット駅の入場料が10倍に引き上げ、反発が相次ぐ
＜写真：tuoitre.vn＞
ダラット駅の入場料が従来の5000ドン（約29円）から10倍の5万ドン（約290円）に引き上げられることが発表され、観光客や旅行業界から反発が相次いでいる。
ラムドン省文化・スポーツ・観光局は、サイゴン鉄道運営支社に対し、値上げについて再考を求める文書を送付した。
サイゴン鉄道運営支社は、10月1日からダラット駅とチャイマット駅の入場料を大幅に引き上げることを発表していた。
これは、ラムドン省人民委員会がダラット駅を観光地として認定したことを受け、遺産の維持管理やインフラの改善を目的としている。
しかし、多くの観光客や地元の旅行関係者は、料金の急激な引き上げが現状の投資やサービス向上に見合っていないと批判している。
観光ガイドのチャン・ニャン氏は、ダラット駅を頻繁に訪れる団体客のガイドを担当しているが「突然の値上げに伴う新たな投資やサービスの改善が見られない場合、観光客は料金に見合った価値を感じず、不満を抱くであろう」と指摘した。
また、大手旅行会社の代表は「価格が上がること自体は問題ではないが、その値上げが妥当であるかどうかが重要である」と述べ、観光体験が向上しないまま価格だけが上昇することに懸念を示した。
ラムドン省文化・スポーツ・観光局は、観光地としてのダラット駅の価値を保護しつつ、観光客に適切な料金を提供することが重要であると強調している。
特に「緑の成長」を掲げ、自然環境や文化遺産を持続可能に活用することを目的としたラムドン省の観光戦略に沿った対応が求められる。
同局はサイゴン鉄道運営支社に対して、観光商品の多様化や遺産の価値を発揮するための具体的な計画を立て、持続可能な観光地としての発展を図るように求めている。
また、急激な値上げが観光地のイメージや評判に悪影響を与える可能性があるとして、慎重な対応を呼びかけた。
ダラット駅はフランス植民地時代の1932年から1938年にかけて建設された歴史的な鉄道駅であり、国家級建築遺産に指定されている。
観光客にとってはベトナム国内でも数少ない古い鉄道遺産として貴重な観光資源であり、その保全と適切な活用が求められている。
ダラット駅の入場料引き上げが、遺産の維持管理にどのように貢献するのかが注目されているが、現状ではその適正性に対する疑問の声が広がった状態である。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
