ベトナムの労働者、ソーシャルメディアで新たな収益源を模索

2023年08月28日(月)09時44分 公開
ベトナムの労働者、ソーシャルメディアで新たな収益源を模索

<写真:VnExpress>

 

解雇や労働時間の短縮による困難に直面するベトナムの労働者たちは、ソーシャルメディアを活用して新たな収益源を探求しており、特にTikTokやFacebook上で自らの日常生活や体験をコンテンツとして発信する者が増加している。

 

多くのアマチュアコンテンツ制作者はビデオクリップを通じ、自分たちの日常生活を独自の視点で紹介し、他者にインスピレーションを提供することを目指しているという。一部の人々は既に多くのフォロワーを獲得し、自分のチャンネルを収益化する夢を抱いている。

 

メコンデルタ地方チャヴィン省カンロン郡在住のチャン・ティ・トゥー・チャン(23)は、市場で購入した魚を使用し、家庭での夕食の準備を動画に収めた。チャンさんの動画は月給500万ドン(約3万500円)でどのように生活しているかを示す内容で、150万回以上の再生を記録している。

 

動画作成に真剣に取り組む労働者たちは、プロフェッショナルなコンテンツ制作のスキルを積極的に学習しており、中にはオンラインで商品を販売する方法を教えるコースに投資する者もいる。

 

TikTokやFacebookでは、ブルーカラー労働者による人気の動画が増加しており、これらの動画は親しみやすさとリアルな内容で多くの視聴者を引きつける。

 

個人チャンネルでの収益化も進行中で、例えば、魚醤を製造する会社から広告の依頼が来るケースもある。こうした状況を受け、多くの労働者がソーシャルメディアを収益化の手段として積極的に活用している。

 

ソーシャルメディアは困難な状況にあるベトナムの労働者にとって、新たな収益源となり得るプラットフォームになりつつある。

 

 

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