ベトナム人労働者の支出、収入を50%上回る

2023年08月10日(木)10時59分 公開
ベトナム人労働者の支出、収入を50%上回る

<写真:VnExpress>

 

労働者・労働組合研究所の調査によると、ベトナムの平均的な労働者は今年第2四半期に790万ドン(約4万8000円)の収入を得たが、1カ月あたり1170万ドン(約7万円)を支出し、その多くが基本的な支出を賄うために借金をしなければならなかったことが明らかになった。

 

同調査は同研究所がハノイ市とホーチミン市、ビンズオン省、ハイフォン市、フート省、アンザン省で第2四半期に約3000人の労働者を対象に実施した。

 

生活費の高騰によって平均支出は前年同期比19%増の月1170万ドン(約7万円)となり、食費が支出の70%を占めた。

 

同調査では75%以上の労働者が「収入が支出をカバーするのに十分ではない」と回答している。

 

回答者の17%以上が頻繁に借金をしなければならず、借金取りに常に怯えて生活し、回答者の半数以上が収入の低さが結婚の決断に影響したと回答した。

 

また、4人中3人近くが子供を持つことについても同様の回答をしている。

 

同研究所のファム・トゥー・ラン副所長によると、回答者の半数近くが昇給要求について考えたことがなく、給与交渉における労働者の消極性を示しているという。

 

ベトナム繊維衣料労働組合のグエン・タイ・ズオン副委員長は、今後の給与交渉では市場価格と生活費を考慮する必要があると指摘する。

 

ベトナムの国家賃金審議会は9日、2024年における最低給与の調整に関する初会合を開催し、今後も同様の会合が2〜3回行われる予定である。

 

ベトナムの最低賃金は毎年調整され、2022年は5.88%増の月額468万ドン(約2万8000円)となった。

 

ベトナム労働総同盟によると、今年1月〜6月に50万人以上の労働者が失職するか労働時間の短縮を受けている。そのうちの75%は外資系企業で就業していた。

 

 

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