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SNS悪用による少女への性的搾取、ネット上の脅迫被害が深刻化
＜写真：baoquangtri.vn＞
近年、ベトナムにおいて未成年の女性を標的としたインターネット上での性的搾取が深刻な社会問題となっている。
21日にハノイ市警察はSNSや出会い系アプリを悪用した新たな犯罪手口に対し、注意を喚起した。
3月にはオンラインゲーム内で知り合った人物に裸の動画を送信するように求められた16歳の少女が、日常的にポルノ動画の送信を強要される事件が発生した。
少女が要求を拒否すると、犯人は入手した映像を友人に送信して金銭を要求するなどの脅迫行為に至ったという。
事態に気が付いた家族の通報を受け、警察のサイバー犯罪対策部門が対応に当たった。
また、5月16日にはラムドン省警察が、26歳のグエン・ズイ・クアン容疑者を性的搾取の容疑で逮捕・起訴している。
クアン容疑者は他人の画像を用いて偽のSNSアカウントを作成し、自らを「裕福な衣料品店の経営者」と偽って女子学生に接近した。
露出度の高い画像や動画の送信を巧みに誘導し、入手後はビデオ通話でのわいせつ行為を強要した。
拒否すればSNSでの公開をほのめかして脅迫していたとされる。
さらに、Facebook上にグループを作成し、会費を徴収しつつ、複数の女性にわいせつ行為の配信を行わせていたという。
警察によれば、これらの犯罪はFacebook、Zalo、Instagram、出会い系アプリ、さらにはオンラインゲームのチャット機能など、多様なプラットフォームを通じて発生している。
加害者は当初、学業や趣味といった無害な話題から接近し、やがて性的話題へと誘導することで、児童や若年女性の好奇心を利用してポルノ画像の送信を促す手口が確認されている。
取得した画像をもとにした脅迫や金銭要求はもとより、場合によっては実際の性的暴力や国外への移送にまで発展する事例もあるという。
このような背景を踏まえ、保護者には子どものオンライン活動を常に監視し、交友関係や参加グループの内容を把握するとともに、情報セキュリティ教育の徹底が求められる。
警察は見知らぬ相手のみならず知人であっても、デリケートな写真や動画を送信しないこと、個人情報を共有しないこと、不審なリンクや添付ファイルを開かないことを強く呼びかけている。
万が一被害の兆候が見られた場合は、直ちに通信を中止し、証拠を保存のうえ速やかに警察に通報する必要がある。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
