<写真:イメージ画像>
8月21日から続く長時間の降雨にもかかわらず、ハノイでは従来たびたび冠水していた道路で浸水がほぼ確認されず、市民から驚きの声が上がっている。
市当局によると、23日夜から24日朝にかけては市内各地で大雨となり、最大で146.5mmの降雨を観測したが、浸水地点は記録されなかった。
これまで雨のたびに冠水を避けて迂回していた住民からは、トーフー通りやミーディン地区、チエウクック地区などの浸水常襲地点でも通常通り通行できたとの声が相次いだ。
マンションや住宅街でも、例年のような道路冠水や車両の水没を心配する必要がなかったという体験が共有され、SNS上でも改善を実感する投稿が広がった。
ハノイ市インフラ技術管理センターのグエン・ドゥック・フン所長は、2025年の実績では70~100mmの降雨で市内71カ所が冠水していたが、今回の一連の降雨ではそれを上回る雨量でも新たな浸水地点は発生しなかったと説明した。
この背景として、2026年の雨季前に5件の排水システム整備事業と5カ所の調整池が運用を開始したことを挙げた。
市内では19カ所の調整池によって水面面積が83ha増え、貯留容量は340万m³増加したほか、ポンプ施設の新設・改修により排水能力も33.08m³/s向上したとしている。
また、市は最高レベルの排水対応態勢を発動し、2500人を超える作業員と200台の設備を24時間体制で配置した。
事前の水位調整やポンプ場、水門、調整池の一体運用が、大雨時の排水能力の向上につながったとしている。
一方で、排水網の整備が不十分なトゥイ・クエ通りやザン・バン・ミン通り42番地路地、コーリン―ダム・クアン・チュン交差点、グエン・ザー・ボン通りでは依然として浸水が発生している。
当局は仮設ポンプの設置や排水路の確保などで対応するとともに、工事の進捗を加速させて排水システムを完成させる方針である。
さらに長期的には、水を素早く排出する従来型から、雨水を貯留・浸透・再利用する「スポンジシティー」の整備を進める計画としている。








































