〈写真:イメージ画像〉
ハノイ市在住の51歳女性が、美白や肝臓の「デトックス」を目的に自宅でグルタチオンの点滴を行った後、敗血症や多臓器不全を発症し、人工呼吸器を使用する重篤な状態に陥ったことが分かった。
中央熱帯病病院が10月28日に公表したもので、女性は集中治療室で治療を受け、現在は肝機能や腎機能などに改善がみられている。
女性は9月27日〜10月3日、自宅でグルタチオンの点滴を繰り返しており、10月3日の点滴から約1時間後に悪寒や高熱、へその周辺の腹痛が現れた。
危険な状態で民間診療所に運ばれた後、救急医療機関へ搬送されたが、症状はさらに悪化し、10月14日に中央熱帯病病院へ転院した。
集中治療室への入院時には人工呼吸器による呼吸管理が必要な状態で、点滴の針を刺した部位などに皮下出血も確認された。
検査の結果、敗血症や肺炎、肝不全、腎不全など複数の臓器に機能障害が認められた。
女性には長年のB型肝炎の既往歴があり、抗ウイルス薬による治療を受けていなかったほか、2025年には子宮筋腫の手術を受けていた。
担当医は、今回の細菌感染が点滴の処置に関連している可能性を指摘し、十分な無菌管理が行われない場合、針を刺した部分から細菌が侵入し、局所感染や敗血症を引き起こす危険性があると説明した。
女性には感染症の制御や呼吸管理、各臓器の機能を維持するための集中治療が行われ、約10日後には感染が抑えられ、肝機能や腎機能も大幅に改善した。
医師は、点滴は患者の健康状態に応じた医学的判断に基づいて実施すべき医療行為であり、自己判断での使用は危険だと警告している。
特に「肝機能改善」「デトックス」「美白」などの効果をうたう製品については、すべての人に健康上の効果が証明されているわけではなく、点滴による投与はアレルギー反応やアナフィラキシーショック、細菌感染、体液過剰などの重篤な合併症を引き起こす恐れがある。
アナフィラキシーショックは急速に進行し、呼吸不全や循環不全を経て死亡する危険性もあるため、点滴は緊急対応設備と専門の医療従事者が整った医療機関で受ける必要がある。
また、B型肝炎などの慢性肝疾患を抱える患者については、デトックスをうたう製品で適切な治療を代替することはできず、定期的な肝機能やウイルス量の検査を受け、必要に応じて抗ウイルス薬による治療を行うよう呼びかけている。








































