ベトナムの閣僚4人、国会で現状の懸念点に関する質疑を実施
＜写真：hcmcpv.org.vn＞
ベトナムの国会は10月31日〜11月1日にかけて、経済社会開発計画と国家予算の実施状況について議論し、3人の閣僚と1人の部門長が国会議員の関心事項について説明を行った。
国家銀行総裁のグエン・ティ・ホン氏によると、今年のインフレ率は約2.5%に抑えられる見込みであり、政府が目標としている4%以下を下回る。
金融システムは安定し、銀行の資本適合率や債務不履行率などの指標も改善されている。通貨政策は柔軟かつ適切に運用されており、為替レートや外貨準備も安定していることを強調した。
財務大臣のダオ・ミン・トゥアン氏によると、今年の国家予算収入は目標を上回る見込みであり、支出も効率的かつ節約的に実施されている。
公共債務は減少傾向にあり、安全な水準を維持しているという。さらに税制改革が進められており、税率や税制度を簡素化し、納税者へのサービスを向上させることで、税収を増加させるとともにビジネス環境を改善することを目指していることを強調した。
教育訓練大臣のグエン・キム・ソン氏によると、教育改革は着実に進められており、カリキュラムや教科書などが刷新されている。
教育品質向上のためには教師の能力や待遇の改善が必要であり、そのためには法律や政策の見直しが必要であることを説明した。教育機会均等化のためには地域や階層間の格差を解消し、特に山岳地域や少数民族地域などで教育環境や条件を改善することが重要であることを強調した。
保健省長官のダオ・ホン・ラン氏は、新型コロナウイルス感染症の対策は効果的に実施されており、ベトナムは世界的にも高い評価を得ていると述べた。
医療サービスの改善のためには医療人材の育成や配置、医療費用の適正化、医療保険制度の拡充などが必要であることを説明した。また、医薬品や医療機器の供給のためには国内生産能力の強化や輸入管理の厳格化などが必要であると強調している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
