アリババのベトナム戦略、中小企業の輸出受注増に貢献
＜写真：cafebiz.vn＞
世界最大のB2B電子商取引プラットフォームであるアリババ（Alibaba.com）が、ベトナムの中小企業（SME）の受注増加、特に輸出受注増加に貢献しているという。
アリババは毎日200カ国から30万件以上の輸入業者が商品を探しているという1000万件の顧客を持ち、消費者と消費者、企業と消費者をつなぐ役割を果たしている。
ホーチミン市にあるTT Garment社のグエン・ヴァン・トン社長によると、同社はTシャツ、パーカー、キャップなどの衣料品を製造・販売しており、2020年からアリババでビジネスを始めたという。
それ以来、同社長は新しい会社を設立し、両方の会社ともアリババでビジネスを展開しており、同社の売上の80%は輸出によるものとなっている。
2023年9月にはアリババにTrade Assurance（取引保証）というサービスが追加された。このサービスは取引中に発生するリスクを低減し、両者に信頼をもたらすために提供されるアリババ独自のサービスである。
TT Garment社は同サービスを試したベトナム最初の30社のうちの1つであり、2023年10月初めには、以前取引が成立しなかった顧客と3000ドル（約45万900円）以上のファッションキャップの注文を確定した。
アリババはまた、ベトナムの商品を世界に広めるために、様々な取り組みを行っている。例えば、2023年10月にはベトナムのサプライヤーのためのオンライン展示会「Vietnam Sourcing Expo」を開催し、世界中のバイヤーとのマッチングを促進した。
また、ベトナムのSMEに対して、アリババでのビジネスの方法やコツを教えるオンライントレーニングやコンサルティングも提供している。
アリババは1999年に無名のスタートアップとして始まり、現在では700億ドル（約10兆5220億円）の巨人に成長した。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
