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ホーチミンで国境越え麻薬組織解体、容疑者22人を起訴
＜写真：cand.com.vn＞
ホーチミン市タンビン区警察は、精緻な捜査手法を駆使し、短期間で国際的な麻薬密輸組織を摘発した。この事件では、麻薬取引、使用の組織化、違法な麻薬および武器の所持といった罪状で22人の容疑者が起訴されており、警察は23kgの各種麻薬、3丁の銃、7発の弾薬、手榴弾1つ、および関連する証拠品を押収している。
事件の発端は、麻薬関連の容疑者の取り調べを通じて浮上した。タンビン区警察の麻薬捜査チームは、地元住民であるファム・コン・チャイン容疑者（42）が、国境を越えた麻薬取引に関与している可能性が高いことを突き止めた。タンビン区警察は、直ちにホーチミン市警察本部に報告し、組織の摘発に向けた特別捜査班を編成した。
調査の過程で、この麻薬組織が高度に組織化されており、特にチャインを中心にして巧妙な手口を用いていることが明らかになった。組織はゴールデントライアングルから大量の麻薬を入手し、ホーチミン市内と周辺のいくつかの地方に拠点を設けていた。各拠点には、主犯のほかに4～5人の協力者が配備され、麻薬の保管場所には複数の監視カメラが設置されていた。
2024年2月22日、チャインらがカンボジアからの麻薬を受け取るとの情報を得た警察は、ホーチミン市タンビン区のアパートを急襲し、チャインを逮捕した。現場からは7.8kgの麻薬、電子はかり、その他の関連物品が押収された。その後の捜査で、さらに重要な人物であるファン・ヴァン・チュン容疑者（28）を同区内で逮捕した。
捜査が進むにつれ、もう1人の重要な容疑者であるライ・ヴィ・ティエウ容疑者（26）がバリア＝ブンタウ省で逮捕された。ティエウは、2023年末にカンボジアのカジノでアイン・ハイという人物と知り合い、ハイを通じて麻薬の取引に関わるようになったという。ティエウはチャインやチュンを巻き込み、この密輸ネットワークの一部を担っていた。
さらに捜査が進む中、ホーチミン市第8区に拠点を置くギャングのリーダーで、コー（Cơ）という異名を持つレ・タイン・トゥ容疑者（35）の関与が判明した。トゥはレ・ティ・タイン・ハー容疑者（23）という女性とともにゴーバップ区の住宅に潜伏していたが、警察の追跡により逮捕された。トゥは逮捕時にK59拳銃を使用して抵抗しようとしたが、弾が詰まって発砲に失敗し、最終的に拘束された。
トゥのグループは逮捕を免れるために大量の麻薬を便器に流して証拠を隠滅しようとした。警察は特殊な装置を使って排水を抽出し、ケタミンやメタンフェタミンを含む複数の違法薬物の残留物を確認した。このような証拠収集作業は非常に困難であり、前例のない取り組みであったが、捜査班はこれを基に組織の全容解明に向けてさらに追及を続けている。警察は、この事件に関わった全員を法の下に厳しく処罰する方針である。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
