〈写真:イメージ画像〉
ホーチミン市の熱帯病病院は9月9日、重症のデング熱で一時生命の危機に陥った16歳の女子生徒と21歳の患者の治療に成功したと発表した。
16歳の女子生徒はデング熱と診断されて入院した後、わずか数日でショックや肺炎、重度の急性呼吸不全、気胸、皮下気腫、血液凝固障害、出血、多臓器不全、うっ血性心不全などを発症した。
気管挿管と人工呼吸器による治療でも血中の酸素濃度が改善せず、体外で血液に酸素を取り込むVV-ECMO(静脈脱血・静脈送血式ECMO)による治療が行われた。
治療は1カ月以上に及び、ECMOの膜交換や輸血、血液製剤の投与に加え、多剤耐性菌による院内感染に対して複数の抗菌薬が使用された。
女子生徒は医療保険に加入していたものの、長期間のECMOや新しい抗菌薬など高度な治療が必要となり、治療費は約10億ドン(約590万円)に達した。
もう1人の21歳の患者はデング熱が流行している地域に住み、高熱や倦怠感を訴えて2つの医療機関を受診した後、デング熱によるショックや重度の急性肝不全などを発症して専門医療機関へ搬送された。
急性腎障害や重度の血液凝固障害、複数箇所からの出血、胸水や腹水、心嚢液の貯留、大量の消化管出血、多臓器不全なども起こり、持続的な血液浄化療法や人工呼吸器による治療が必要となった。
45日間にわたる治療と複数回の輸血や血漿・血小板投与などを経て各臓器の機能は回復し、患者は退院したが、医療保険に加入していなかったため、病院が支援団体や支援者に協力を呼びかけた。
同院によると、デング熱では発症後3〜7日ごろに危険な状態へ移行することがあり、この時期には熱が下がったり平熱に戻ったりするため、回復したと考えてしまうケースもある。
激しい腹痛や繰り返す嘔吐、出血、強い倦怠感や落ち着きのなさ、手足の冷え、脈拍の増加、呼吸困難、尿量の減少などがみられた場合は、直ちに病院を受診するよう呼びかけている。
また、蚊やボウフラの駆除、蚊帳の使用、水がたまる容器の清掃などの予防策を徹底し、危険期には症状を注意深く観察して指示通りに再受診することが重要としている。
デング熱には予防ワクチンもあるため、接種について医療機関で相談するよう勧めている。









































