〈写真:イメージ画像〉
ホーチミン市中心部の道路には高さ20〜50mの老木が約8000本あり、雨や強風による枝折れや倒木が歩行者らの安全を脅かしている。
9月18日夜にはアンズオンヴオン通りで、高さ10m以上からフタバガキの枝が落下し、59歳の男性に直撃して死亡する事故が発生した。
市内では過去にも老木による死傷事故が相次ぎ、2023年には高校の敷地内で大きなタマリンドの木が根元から倒れて6人が負傷したほか、2024年8〜9月にはタオダン公園とアンズオンヴオン通りで枝が落下し、計3人が死亡した。
市交通・技術インフラ管理センターによると、市中心部には樹高12m以上、幹の直径50cm以上に分類される大型の街路樹が多く、チュオンディン通りやパスター通り、マクディンチー通り、チャン・クアン・カイ通り、アンズオンヴオン通りなどでは植樹から50年以上が経過した木も多い。
長年にわたる都市化や歩道工事、地下インフラ整備などによって根や大きな枝の内部が影響を受け、徐々に弱っている場合があるという。
専門機器や超音波検査で幹や枝内部の腐食や空洞を発見することは可能だが、根の腐食状況や生死、幹と枝の接合部分の強度を正確に把握することは難しく、倒木や枝折れの危険性を予測する上で課題となっている。
ベトナム林業科学技術協会のディン・クアン・ジエップ博士は、市内の老木点検が現在も主に経験や目視に依存していると指摘し、樹種や道路、地域ごとに老木を管理するデジタル地図の構築を提案した。
各樹木について個別の記録を作成し、幹や根、枝の状態を定期的に点検した上で、安全基準を満たさない場合には伐採や枝の剪定を行う必要があるとしている。
市は今後の植樹について、管理や剪定をしやすくするため樹高を当初から10〜15m程度に抑える方針で、老朽化した木についても段階的な伐採・更新を検討している。
一方、安全基準を満たす老木は引き続き保存し、都市景観の急激な変化を避けながら市内の緑地を維持する方針である。







































