〈写真:Công an TP.HCM〉
ホーチミン市公安は、家畜への使用が禁止されているサルブタモールを使って豚を肥育していた大規模な流通網を摘発し、これまでに1万トン超の豚肉が市場に出回っていたことを明らかにした。
公安は10月5日、食品安全規定違反や禁止品の売買、贈賄、収賄の疑いで事件を立件し、関係者9人を立件したと発表した。
このうちグエン・バン・ヒエウ容疑者ら7人が食品安全規定違反の疑いで立件され、ヒエウ容疑者には贈賄容疑も加えられたほか、別の2人が禁止品売買と収賄の疑いでそれぞれ立件された。
7月末には、公安と市農業・環境局が豚280頭を運ぶトラック3台を検査し、全頭からサルブタモールを検出したほか、このうち食肉用の80頭からはアフリカ豚熱ウイルスも確認された。
捜査当局はその後、ドンナイ市にある農場や関係者の住居など14カ所を一斉に捜索し、サルブタモールに陽性反応を示した豚3909頭、重量500トン超を確認し、発見後に処分した。
捜査では、使用されたサルブタモールの供給元がグエン・ティ・チン・ヌー容疑者だったことが判明し、同容疑者は2025年半ばごろから、豚の肉付きを良くして赤身を増やす飼料としてタイやカンボジアから調達した製品を大量に販売していたとされる。
サルブタモール100gを飼料300kgに混ぜて豚100頭に与え、1回の肥育期間で100頭当たり平均約3kgを使用していた。
農家は体重100〜110kgほどの豚を仕入れ、約30日間で130〜140kgまで増量させた後、市場へ出荷していたという。
さらに摘発を逃れるため、食肉処理場へ出荷する約10日前からサルブタモールの使用を中止し、肝臓の解毒薬や電解質剤を飲ませ、当局の検査で陰性になることを狙っていた。
捜索ではサルブタモール1000kg超が押収され、捜査当局によると、3000トン超の飼料に混ぜて豚の肥育に使用できる量だった。
公安は事件の全容や関係者、流通先について捜査を続けるとともに、畜産業者や食肉処理施設、卸売市場などに対し、出所不明の薬品や化学物質を使用・購入しないよう呼びかけている。










































