〈写真:イメージ画像〉
米ホテル大手マリオット・インターナショナルの最新調査で、ベトナムではバーやラウンジでの食事が増加し、1人用の鍋料理やノンアルコール飲料への関心も高まっていることが明らかになった。
同社が発表した「Future of Food 2027」によると、ベトナムの調査対象施設の71%がバー・ラウンジの利用客増加を報告し、アジア太平洋地域で最も高い割合となった。
夕食客の増加を報告した施設も52%に達し、屋外での食事需要が増えた施設は62%と、地域全体の48%を上回った。
ホテルでの食事は従来型のレストランに限らず、バーやラウンジ、屋外スペースなど、より自由でくつろげる空間へ広がっている。
食事スタイルにも変化がみられ、特に若い世代では料理の味だけでなく、店舗のデザインや雰囲気、照明などを含めた体験全体を重視する傾向が強まっている。
なかでも注目されているのが、1人でも気軽に鍋料理を楽しめる「1人鍋」であり、グループでの食事を前提とせず、自分専用の料理を注文するスタイルへの関心が高まっている。
こうした動きはアジア全体にも広がっており、飲食店では1人客向けのカウンター席や小型テーブル、調理風景を眺められる座席などを増やす傾向がみられる。
飲み物の選択にも変化があり、ベトナムではノンアルコール・低アルコール飲料への関心が41%増加した。
また、調査対象施設の79%がフルーツジュースやスムージーの売上増加を報告し、コーヒーの抽出や調製に関する体験にも52%の客が関心を示した。
アジア太平洋地域全体でも、マリオット系列のレストランやバーの42%がノンアルコール飲料の売上増加を報告しており、酒類の代替品にとどまらない飲み物として存在感を強めている。
料理では地元ならではのメニューが支持を集め、ベトナムの調査対象施設の46%が郷土料理や地域の名物料理で最も大きな需要増加を確認した一方、他のアジア地域の料理を挙げた施設は14%にとどまった。
食材の産地や料理に込められた地域の文化、背景への関心も高まっており、高級な食事の価値は食材の価格や店舗の豪華さだけでなく、個人に合わせたサービスや地域独自の体験によって評価される方向へ変化している。
今回の調査は2026年7月までに、中国を除くアジア太平洋地域の20市場にあるマリオット系列284施設の飲食部門を対象に実施され、料理人やホテル・飲食業界の専門家らの見解も取り入れられた。







































