〈写真:イメージ画像〉
ハノイ市のトゥーレ公園で、敷地の約70%を一般市民に開放し、残る約30%を動物の飼育・展示区域として管理する再整備計画が提案され、地元当局が住民や関係機関から意見を募集している。
計画はザンボー街区に位置する約19haを対象とした縮尺500分の1の詳細都市計画の見直しで、公園の緑地や水辺を活用しながら、動物の飼育環境と市民の利用環境を改善することを目指している。
一般開放する区域は約13.5haで、トゥーレ湖や広場、緑地、公共スペースなどを整備し、キムマー通り、ダオタン通り、グエンバンゴック通りに面する柵を撤去して、歩道から自由に出入りできるようにする方針である。
一方、約5.4haの動物飼育・展示区域は、公園西側の鳥類・鶏類飼育エリアと北側のその他の動物飼育エリアに分け、入場券による管理を継続する。
区域の境界には樹木や人工的な堀、ガラス壁などを活用した仕切りを設け、安全性を確保するとともに、動物の休息時間に合わせて閉園時間も設定する計画である。
トゥーレ湖では、既存の鉄柵を撤去して水生植物などを利用した護岸に変更し、湖畔には遊歩道や水上に張り出した展望スペースを設置するほか、湖内の島と陸地を歩道橋で結び、一部の霊長類を飼育する構想も示された。
さらに、湖底に淡水と海水の動植物を展示する施設を設ける案もあり、来場者が中央の地下通路を歩きながら、片側で熱帯の河川や湖の生態系、反対側でサンゴ礁や深海の世界を観察できる空間が想定されている。
公園内にある国の特別史跡ヴォイフック寺の景観保護も重視し、現在その周辺に設置されている遊具施設については、公園北東部や広場地下への移設を検討している。
交通面では、都市鉄道ニョン~ハノイ駅線のS8駅から公園内の中央広場へ直接アクセスできる高架歩道橋を整備し、広場には大型LED画面やデジタル映像設備などを備えたイベント・交流スペースを設ける方針である。
広場の地下には多層式のスマート駐車場や自動券売機、飲食店、商業施設、屋内娯楽施設などを配置し、公園西側、南東部、北東部の計3カ所で地下空間の活用を計画している。
トゥーレ公園は1975〜1976年に建設されたが、長年の使用によって動物の飼育施設が老朽化し、設備の腐食や衛生環境の悪化、動物の運動スペース不足などが課題となっている。
ハノイ市人民委員会は2025年3月に公園の詳細都市計画を見直す方針を承認しており、今回の計画では緑地、水辺、娯楽施設、動物園という従来の基本機能を維持しながら、公共空間の拡大と飼育環境の改善を図るとしている。






































