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ハノイのトーリック川沿い、大規模都市公園を整備へ

<写真:cafef.vn>
ハノイ市人民委員会はこのほど、トーリック川両岸における都市公園整備事業に関する投資方針を正式に発表した。
本計画は、都市景観の美化、歴史文化の継承、そして環境改善を主要な目的としており、総面積は約73万8000㎡に及ぶ。
対象地域は、ゴックハー、ギアドー、ラン、ザンヴォー、カウザイ、イエンホア、タインスアン、ドンダー、クォンディン、ディンコン、タインリエット、ホアンリエットの計12地区にまたがっている。
整備計画には、川沿いの遊歩道、スポーツ広場、緑地、展望台、歴史展示スペース、水上ショー用施設の設置が含まれる。
とりわけ、ホアンクオックヴィエット通りと交差する川の起点には、ベトナムの伝統建築様式を模した「村の門」を設け、古木、水辺、村の広場を再現したゲートとして整備される予定である。
両岸の護岸は赤レンガで舗装され、利用者の利便性を考慮して階段やベンチも設置される。
展示エリアには、トーリック川の歴史を視覚的に伝えるアートウォールが設けられる。
また、一部の歩道や施設は洪水時の浸水リスクに配慮し、標高5m以上の位置に設計されている。
川の中下流域では、ナイトショーや、水・光・火を組み合わせた音楽噴水演出、さらには実演型文化プログラムの開催も予定されている。
特に、チャングソン村の伝統工芸である団扇作りに着想を得たデザインの歩行者専用橋が設置される計画であり、地域文化の要素が随所に取り入れられる構成となっている。
トーリック川は全長13.4kmにわたり、かつてはタンロン王朝の都を囲む重要な水運ルートとして利用されていたが、近年は深刻な水質汚染に直面している。
今回の都市公園整備事業は、水質改善プロジェクトと連携して進められ、都市機能の向上とともに環境負荷の軽減も図る方針である。
ハノイ市当局は本計画を通じて、トーリック川を市民の交流と憩いの場として再生させると同時に、持続可能な都市開発のモデルケースとする意向を示している。
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