〈写真:イメージ画像〉
ハノイ市で街路樹「ホアスア」の開花が最盛期を迎え、強い花の香りを避けるために窓を閉め切ったり、一時的に別の場所へ移り住んだりする住民が相次いでいる。
住民からの苦情を受け、市人民委員会事務局は14日、建設局に対してホアスアが密集する通りを調査し、一部の樹木を移植して別の樹種に植え替える案を検討するよう指示した。
ハノイ市内には現在、主要道路を中心に約1万4400本のホアスアが植えられており、10月に入って一斉に開花したことで、周辺住民の生活への影響が広がっている。
ザーラム村に住む男性は、自宅周辺に数百本のホアスアがあり、子どもの送迎時にはマスクを2枚重ねても強い香りで喉が刺激され、吐き気を催すと訴えている。
男性の家族は今月初めから夜の散歩をやめ、午後6時以降は窓やドアを閉め切り、外出時もホアスアの多い道路を避けている。
ハイバーチュン街区のチャンカットチャン通りでは、道路の片側だけで約60本が開花しており、ある女性は強い香りを避けるため帰宅時間を遅らせ、自宅でもベランダの窓を閉め切って空気清浄機を稼働させ続けている。
女性によると、夫は副鼻腔炎が再発して咳や不眠に悩まされており、週末には夫婦で郊外や故郷へ出かけているという。
ザンボー街区では、男性が強い香りを避けるため、産後の妻と1歳の子どもをホアンマイ街区にある両親の家へ一時的に移している。
ディンコン街区のマンションでも、周囲の12本が一斉に開花したことで住民が窓を閉め切る事態となり、管理会社は13日夜、消防用ホースで樹木に放水して花を落とし、香りの拡散を抑える措置を取った。
ホアスアの香りはSNSでも大きな話題となっており、秋の風物詩として好む声がある一方、ハノイ市やホーチミン市などでは強すぎる香りによる体調不良を訴える声も上がっている。
ハノイ市東洋医学協会のブー・クオック・チュン氏によると、香りに敏感な人やアレルギー体質の人は、強い香りによって頭痛、めまい、吐き気などの症状が現れる場合があり、花粉が高齢者や子どものアレルギー性鼻炎、気管支炎を引き起こすこともあるという。
特に喘息や副鼻腔炎の既往歴がある人は症状が長引く場合があるとして、重いアレルギー体質の人にはホアスアが密集する場所への接近を避けるよう勧めている。
ハノイ市は過去にもホアスアの植栽密度を調整しており、2019年には西湖沿いのチックサイ通りから100本以上を移植したほか、2022年にはグエンチータイン通りの80本を移植する案が当時のドンダー区当局から提案されていた。


































