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大気中の微小粒子状物質「PM2.5」への長期的な曝露が、緑内障や白内障の発症リスクの高さと関連していることが、東アジアや英国などの数百万人規模のデータを含む研究分析で示された。
研究チームが大気汚染と眼疾患の関係を調べた41件の研究を分析した結果、PM2.5への曝露量が最も多い集団では、最も少ない集団と比較して緑内障を発症する可能性が70%高かった。
各研究でPM2.5への曝露量が25パーセンタイルから75パーセンタイルへ上昇した場合、緑内障の発症可能性は8%、白内障の発症リスクは4%高くなることも確認された。
緑内障は視神経に損傷を与え、視力を永久に失う恐れがある疾患であり、白内障は目の水晶体が濁って視界がかすみ、治療しなければ失明につながる場合もある。
PM2.5が眼疾患に影響する詳しい仕組みは解明されていないが、研究チームは有害な微粒子によって酸化ストレスや軽度の慢性炎症が引き起こされる可能性を指摘している。
こうした反応によって水晶体の透明度を維持するたんぱく質が変化し、白内障につながるほか、視覚情報を脳へ伝える網膜神経節細胞が損傷し、緑内障の発症に関与する可能性があるという。
英国の48万人以上を対象としたデータでも、PM2.5への曝露と緑内障の発症リスクに関連が認められた。
また、マウスをPM2.5に9か月間曝露させた実験では、眼圧の上昇に加え、眼内の液体を排出する組織に酸化ストレスの兆候が確認された。
ただし、今回の分析で示されたのは統計的な関連性であり、大気汚染が緑内障や白内障を直接引き起こすことが証明されたわけではない。
PM2.5との関連は白内障よりも緑内障で明確だった一方、PM10や二酸化窒素、二酸化硫黄、オゾン、一酸化炭素など、ほかの大気汚染物質については一貫した結果が得られていない。
研究成果は9月に英国ロンドンで開催された欧州白内障屈折手術学会の第44回大会で発表され、研究チームは眼疾患への影響の仕組みや視力に対するリスクを正確に把握するため、さらなる研究が必要だとしている。








































