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不健全なハノイの大気質指数、PM2.5による深刻な大気汚染

2025年11月19日(水)07時00分 公開
不健全なハノイの大気質指数、PM2.5による深刻な大気汚染

<写真:tienphong.vn>

 

ベトナムの首都ハノイ市において、17日午前に大気質指数(AQI)が環境監測データ上「不健全(Unhealthy)」とされる水準(151〜200)に達した。

 

この数値は呼吸器疾患や心疾患を持つ人々、高齢者など「敏感な層」に深刻な健康影響を及ぼす可能性があるとされ、一般市民にとっても注意が必要な水準である。

 

汚染の主因は微小粒子状物質(PM2.5)で、気象条件が悪化、すなわち風が弱く、逆転層の発生によって大気の上下の移動が妨げられていることが、汚染物質の滞留を助長している。

 

これにより前日の16日から汚染の急激な悪化が観測されている。

 

一方、ハノイ市周辺地域では同様の深刻な汚染は確認されておらず、隣接する産業団地などではAQIが50以下という「良好」レベルにとどまっている。

 

ハノイ市は11月〜4月までを「大気汚染のピーク期」として認識しており、この期間には交通、建設、産業活動、家庭の燃焼活動、さらに気象条件といった複合的な要因により、汚染が慢性化する傾向にある。

 

政府はこうした状況を受け、段階的な交通政策の見直しに着手している。

 

2026年7月からは市内中心部で、ガソリン車を段階的に排除する方針であり、2028年には第2環状道路、2030年には第3環状道路へと適用範囲を拡大する計画である。

 

さらに、国家レベルでは自動車およびオートバイの排出ガス基準の見直しが進行中で、ハノイ市およびホーチミン市では2027年7月から排ガス検査の義務化が予定されている。

 

このような大気汚染は、都市部における典型的な冬季気象条件により、都市特有の排出源からの汚染物質が大気中に滞留し、「スモッグ」状態を引き起こす構図である。

 

実際、専門報告によれば、ハノイ市におけるPM2.5の年間平均値は国家の許容基準を大きく上回っており、住民の健康や社会経済活動に対して深刻な影響をもたらしている。

 

市民は外出時にマスクの着用を心がけ、特に長時間の屋外活動や激しい運動は避けるべきである。

 

現状の大気汚染は一時的な気象条件に起因する側面もあるため、風の強い日や降雨のある日には状況の改善が期待される。

 

この問題は都市生活の持続可能性を問う重要な課題であり、市民一人ひとりの意識と行動もまた、改善への鍵となる。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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