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海辺のヴィラやタウンハウス、市場の不調で約3万戸の在庫
＜写真：VnExpress＞
ベトナムの海岸沿いの観光地には、現在およそ3万戸のビーチフロント・ヴィラ、ショップハウス、タウンハウスがあり、1戸あたり数百億ドン（100億ドン＝約5900万円）の価格で販売されている。
不動産コンサルタント会社DKRAベトナムによると、6月末までの沿岸部の不動産在庫は約3万戸であった。2400戸のビーチフロント・ヴィラが販売を開始したが売れておらず、その他約1万2600戸が不動産市場の休眠によってまだ販売が開始されていない。
また、約1万5000戸のビーチフロントのショップハウスとタウンハウスが在庫となっており、2500戸近くが販売を開始したが売れておらず、その他1万2400戸ほどが販売未開始の状態である。
同社によると、今年第2四半期に販売されたのはビーチフロントのショップハウスとタウンハウスのみで、前年同期比97％減となった。
80％以上のデベロッパーが販売価格や販売方針を調整して売上を伸ばしているが、満足のいく結果は出ていない。キャッシュフローが逼迫する中で、多くのデベロッパーが最大40～50％の値引きを提示した。
第2四半期のビーチフロント・ヴィラの販売件数は95％減のわずか50件で、1戸当たりの平均販売価格は南部で300億ドン（約1億7700万円）、北部で最も多い販売価格は150億ドン（約8870万円）であった。
バリア＝ブンタウ省やキエンザン省フーコック島で多くのリゾートプロジェクトを実施している不動産会社によると、過去半年で1戸当たりの販売価格が150億～200億ドン（約8870万〜1億1800万円）のビーチフロント・ヴィラ、ショップハウス、タウンハウスの売上高は、過去5年間で最低水準まで落ち込んだ。また、需要の低迷により在庫は90％以上となっている。
中部と南部の沿岸地方に多くのプロジェクトを持つ別の不動産会社は、現在95％のビーチフロント・ヴィラの在庫を抱えているという。
ビーチフロントの不動産市場では2023年の第1〜第2四半期において、高額物件の取引が少なく、流動性が低い状態が続いた。ベトナム不動産仲介協会（VARS）の最新レポートによると、第2四半期に100億ドン（約5900万円）を超える価格の高級ビーチフロント物件はほぼ取引がなかった。
ビーチフロント不動産の販売価格は1月〜6月に横ばいであった。1㎡当たり2億ドン（約120万円）近い最高販売価格が南部で記録されたが、北部と中部で最も一般的な販売価格は1㎡あたり8000万ドン（約47万円）前後であった。
DKRAベトナムのヴォー・ホン・タン研究開発部副部長によると、第2四半期までのビーチフロント・ヴィラとタウンハウスの在庫は憂慮すべきレベルであるが、不動産市場全体の流動性危機の中で販売を改善する解決策はない。
ビーチフロントの不動産市場が均衡を保ち、徐々に明るい兆しが見えてくるには、少なくともあと3年は必要であるという。
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