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ハノイのミニアパート火災、260億ドン超の損害賠償命令
＜写真：laodong.vn＞
2023年にハノイ市タインスアン区クオンハー通りで発生した9階建てミニアパート火災事件に関する裁判が行われ、被害者家族への損害賠償に関する審理が実施された。
火災により56人が死亡、44人が負傷するという大惨事となり、損害賠償額は法令に基づく基準および被害者側の請求をもとに算定されている。
具体的には、葬儀費用として1人あたり5000万ドン（約29万円）、精神的損失に対する補償として、月額基準給与の最大100倍にあたる約2億3400万ドン（約135万9850円）が支払われる見込みである。
また、扶養義務に関する補償として、高齢者には終身、子どもには18歳までの扶養費の支払いが考慮されており、死亡者への補償総額はおよそ160億ドン（約9292万8900円）と試算されている。
負傷者に対しては入院日数に応じた補償が設定されており、30日以上の入院で月額基準給与の50倍、20〜29日で20倍、10日で10倍が支払われる。
また、住居被害については専門機関による査定が行われ、仮住まいに要する費用として、1世帯あたり約9000万ドン（約52万2730円）が加算される予定である。
これらすべてを含めた総賠償額は、おおよそ250億〜260億ドン（約1億4514万〜1億5095万円）に達すると見込まれている。
ミニアパートの管理者であるギエム・クアン・ミン被告は、賠償金額について「判決に従う」と述べている。
しかし、遺族の間からはミン被告の謝罪や責任の取り方に誠意が感じられないとの不満の声が相次いだという。
中には、建設段階から違法性が存在していたと指摘する意見もあり、ミン被告以外の関係者に対する責任追及を求める声も上がっている。
ミン被告は「事件後すぐに拘束され、直接謝罪する機会がなかった」と釈明するとともに「責任を持って償いたい」と語った。
裁判所はミン被告およびその家族に対して、被害者支援を速やかに実施するように強く求めている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
