<写真:イメージ画像>
ホーチミン市タンディン地区の160年以上の歴史を持つソンチャー共同住宅で、中秋節の催し「コック・コック・トゥン・トゥン」が開かれ、ベトナム民話「カエルの天への訴え(Cóc kiện trời)」を題材にした大型ちょうちんの展示が来場者の注目を集めている。
作品は竹ひごとドー紙を用いた手作りで、気候変動への問題意識を背景に、環境保護と伝統文化の継承というメッセージを込めた。
展示の中心となる作品は、高さ約3mのカエルをはじめ、ハチ、キツネ、クマ、トラ、カニなどの動物と芸術的な太鼓で構成され、全長約4m、高さ約3.5mに及ぶ。
制作はグループ「Khởi Đăng Tác Khí」のメンバーが約3カ月かけて完成させた。竹ひごを組み合わせた骨組みにドー紙を張り、紙は一枚ずつ手作業で染色している。
グループ創設者のグエン・ティ・キム・トゥイ氏は、最も難しかった工程として、カエルの足指やトラ、クマの爪といった細部の骨組みを竹ひごだけで作り、現代的な素材を極力使わず自然な動きを表現することであったと説明した。
文化・歴史顧問のカオ・ニャット・フック氏は、民話「カエルの天への訴え」を出発点に、ベトナム南部の開拓史や、キン族、華人、クメール族、チャム族が共に暮らしてきた地域の文化的多様性を表現したと語る。
習俗は異なっても、それぞれが月を敬う文化を持ち、多様な中秋節文化がサイゴンの特色を形作ってきたとしている。
会場ではこのほか約21点のちょうちんが展示され、リー朝時代の瓦の意匠を基にしたつがいの鳥や、中部・南部沿岸地域のクジラ信仰を表現した作品なども並ぶ。
来場者は約35分間の見学で菓子や茶を楽しみながら、昔ながらの中秋節文化や各民族の供え物についての解説を聞くことができる。
催しは毎日14時から20時30分まで開催され、10月11日まで続く。









































