〈写真:イメージ画像〉
ベトナムでは9月2日の建国記念日に合わせ、配車アプリ各社が追加料金や割引、運転手向け報奨金を導入し、利用者と運転手の確保を巡る競争を強めている。
ホーチミン市在住のある女性は複数のアプリで総額と待ち時間を比較しており、1万〜2万ドン(約60〜120円)高くても、車両が早く到着しキャンセルされにくければ高い方を選ぶという。
Beは祝日期間中、サービスに応じて1回あたり5000〜3万ドン(約30〜180円)の追加料金を設定し、長距離のbeCarでは3万ドン、一般的な自動車サービスでは1万ドン(約60円)、バイクやフードデリバリーなどでは5000ドンを上乗せする。
一方で20〜50%の割引キャンペーンも実施しており、運転手にとって1回の運行価値を高めながら、利用者の他サービスへの流出を抑える仕組みとなっている。
Grabは主要な施策で一律の祝日追加料金を示さず、運行回数や売上高、稼働時間、乗車地点に応じた報奨金を用意している。
ホーチミン市のGrabCarでは、8回の運行で売上高の8%、12回で10%、20回以上で12%を支給し、売上高100万ドン(約6100円)で20回を達成した場合の報奨金は12万ドン(約740円)となる。
タンソンニャット国際空港やサイゴン駅、主要バスターミナルでの乗車には売上高の4%を追加し、需要が集中する場所への車両配置も促している。
Green SMでは、Green Miniの売上分配型報奨率を35〜56%とし、1日140万ドン(約8600円)以上の売上を達成した運転手に最高水準を適用するほか、Green Premiumでは地域や売上高に応じて最大59%としている。
ただし、祝日は渋滞や待ち時間、乗車地点までの移動が増えるため、運転回数が必ずしも増えるとは限らず、Grabの12%報奨も20回以上の運行に加えて受注率やキャンセル率などの条件を満たす必要がある。
Green SMで20万ドン(約1200円)の追加報奨を受けるには4日間稼働し、1日15回以上運行する必要があり、GF-VIPの1日65万ドン(約4000円)の収入保証も最低8時間の稼働が条件で、単純計算では1時間あたり約8万1000ドン(約500円)となる。
このため、1回ごとの追加料金を設定するBeは柔軟に働く運転手が利用しやすい一方、GrabやGreen SMの高額な報奨制度は長時間稼働する運転手ほど恩恵を受けやすい。
配車アプリ側は、祝日の移動需要が増える中で、利用者が受け入れられる料金と運転手が稼働するメリットの両立が必要であり、追加料金や割引、報奨金を通じて車両供給を維持する方針である。





































