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ベトナムではエルニーニョの影響による河川流量の減少や降水量不足、塩水遡上の拡大が予想され、北部と北中部を中心に約2900万人の生活用水や生産活動に影響が及ぶ恐れがある。
農業環境省水資源管理局のゴ・マイン・ハ副局長が9月16日の記者会見で明らかにしたところによると、5月以降、多くの河川や渓流で水量が平年を下回る傾向がみられている。
6〜8月には、紅河とマー川本流を除く12の主要流域の大半で流量が平年より10〜75%減少し、今後の降水量も平年より10〜40%少なくなる可能性がある。
バンザン・キーコン川、紅河・タイビン川、マー川、カー川の各流域では比較的整備された水利インフラがあるものの、河川の流量と水位の低下で約2900万人の生活用水、農業、事業活動、サービスへの影響が懸念されている。
塩水遡上はカー川で最大32km、マー川で28〜30kmまで及ぶ可能性があり、約80万haの農地も水不足のリスクに直面する。
乾季の流量はチュー川で56.4%、ダー川で47.3%、カー川で46.8%減少するとの予測もあり、給水や農業、水運、下流域の生態系維持に影響する恐れがある。
南中部沿岸では河川が短く急勾配で、乾季が長いうえ貯水・調整能力が限られるため、水不足リスクはさらに高く、コン川で72.8%、バー川で67.5%、トゥーボン川で52.8%の流量減少が予測されている。
ダナン市では、カウドー浄水場とホアリエン浄水場の合計給水能力が1日48万6000㎥に上るが、河川水や貯水池からの放流に大きく依存しており、ブーザー・トゥーボン川下流の塩水遡上も生活用水や農業用水に影響する可能性がある。
中部高原でも、水利施設の給水区域外にある工業作物や多年生作物への影響が懸念されており、多年生作物で安定的に水を確保できる割合は17〜19%にとどまる。
東南部ではドンナイ川流域の乾季の水需給逼迫度が国内で最も高く、都市部の給水能力約521万㎥/日のうち91%が上流の貯水池から直接または間接的に供給されている。
メコンデルタは水源の約95%をメコン川上流に依存しており、ティエン川とハウ川の流量が40〜60%減少した場合、塩分濃度4g/lの塩水が河口から40〜70kmまで遡上し、特に沿岸部の生活用水や農業生産を脅かす恐れがある。
水資源管理当局は各地方政府に対し、気象・水文予報を注視し、流域ごとの水配分計画を早期に策定するとともに、生活用水を優先し、水不足が予想される地域では作付け時期や作物構成、栽培面積を調整するよう求めている。
また、乾季の予備水源として地下水を活用するため、特にメコンデルタなどで既設の井戸や取水施設を点検・復旧し、干ばつや水不足、塩水遡上が発生した際の生活用水確保に備える方針である。






































