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ベトナムでは11月以降、強いエルニーニョの影響により南部や中部高原を中心に深刻な干ばつや塩水遡上が発生する可能性が高まっている。
農業・環境省が9月30日に首相へ提出した報告によると、干ばつや塩水遡上はメコンデルタ、中部高原、南東部で2027年5月まで続き、北中部・南中部沿岸部では同年7〜8月まで長期化する可能性がある。
メコンデルタでは河川流入量が長期平均を15〜20%下回ると予測され、メコン川河口では塩水が内陸50〜70kmまで遡上し、通常より7〜13km深く入り込む可能性がある。
バムコー川では塩水遡上が内陸110〜130kmに達し、通常より30〜42km深くなる見通しで、影響は12月下旬に始まり、2027年1〜4月にピークを迎えると予測されている。
干ばつや塩水遡上に伴う水不足により、タイニン省、ドンタップ省、ビンロン省、カントー市、カマウ省の冬春作のコメ約8万5800haに影響が及ぶ恐れがあるほか、アンザン省とカマウ省では雨水への依存度が高い稲・エビ複合養殖地域約12万haも影響を受ける可能性がある。
タイニン省、ドンタップ省、ビンロン省、カントー市の沿岸部では果樹園約4万5000haもリスクにさらされ、中部高原では約130万ha、南東部では約42万8000haの農地を中心に干ばつが懸念されている。
北中部以南からメコンデルタにかけては農村部の生活用水不足も発生する可能性が高く、沿岸部や高原地域を中心に約44万7000世帯が影響を受ける恐れがある。
農業・環境省は各地方に対し、生活用水や工業、畜産、主要作物への水供給を優先するとともに、乾季後半の水不足を避けるため貯水池を慎重に運用するよう求めた。
また、メコンデルタでは塩水遡上による被害を抑えるため、2026年秋冬作のコメを早期に収穫し、2026〜27年冬春作の作付けを前倒しすることなどを推奨している。
同省は、2026〜27年のエルニーニョによる干ばつ、水不足、塩水遡上への全国的な対策を強化するため、首相に指示の発出を提案した。







































