〈写真:イメージ画像〉
ベトナムの108軍中央病院は10月2日、笑気ガスを1日約50個吸引していた24歳男性が、手足のしびれや筋力低下を伴う神経障害を発症したと明らかにした。
男性は約2年前から笑気ガス入りの風船を使用し始め、当初は友人との集まりで数個程度だったが、徐々に使用量が増えて1日平均約50個に達していたという。
病院を受診する約1カ月前から両足にしびれが現れ、その後は脚の筋力が低下し、両腕にも症状が広がった。
神経筋電気検査の結果、四肢の多発性末梢神経障害が確認され、腕よりも脚の症状が重く、運動神経の軸索を中心に損傷していた。
医師は、長期間にわたる亜酸化窒素(N₂O)の使用歴や症状、検査結果などから、笑気ガスによる神経障害と診断した。
同病院のグエン・トゥオン・ゴック・リン医師によると、N₂Oへの曝露は体内でビタミンB12の働きを阻害し、長期使用によって脊髄障害や末梢神経障害を引き起こす可能性がある。
重度の神経障害では回復に長期間を要したり、完全には回復しなかったりする場合があるため、手足のしびれや筋力低下、歩行困難、平衡感覚の異常などが現れた場合は早期の受診が必要だとしている。
笑気ガスはN₂Oを充填した風船を吸引するもので、短時間の高揚感や知覚の変化を生じさせる一方、繰り返し大量に使用すると深刻な神経毒性を引き起こす恐れがある。
ベトナムでは2025年1月1日から、笑気ガスやシーシャ、電子たばこが禁止対象とされ、使用や売買は違反の程度に応じて行政処分または刑事処分の対象となる。








































